平井鳥取県知事から資料引用

2023年


それから、9月9日に米子バイオマス発それで、このメカニズムをやはり明らかにしていただきたい。やはり全国的な問題という面もあると思うんですね。それで、バイオマス発電所は、これ自体は再生可能エネルギーとして推進すべきものなんだろうと思います。ただ、当然ながら安全というものがその前提になるものでありまして、もしその設置基準だとか、あるいはその運用についての指導ガイドラインだとか、そうしたところで足らざるものがあるのであればやはり国としても関心を持っていただいて、こういうものを正していく必要があるのではないかと思います。

 

 一般的に言われますのは、木質ペレットに水分が入ってくると、そうすると発酵しましてメタンガスが発生をすると、それで、こういうものがたまりますと火災を引き起こしたり、悪ければ爆発ということにつながるかもしれない、こういうメカニズムがあるということは消防研究所(現・消防研究センター)のほうでも分かっている話であります。それでまた、よく言われるのは粉塵爆発というようなことのケース、これは可燃性のあるものが噴き上げられて空中に漂うという状態の中で着火すると爆発性の火災を引き起こすというものであります。それで、今回のメカニズムはよくまだ分からないところでありますが、ただ、相次いでいるのであれば、ここの事業所、特に顕著でありますが、そのほかでも同様のシチュエーションの中で火災が起きていると。

 

 これはやはり一つの社会問題としてやはり考えていただく必要があるのではないかなというふうに思っております。それで、こういうような問題意識から実は呼びかけをさせていただいていまして、米子市、それから消防、それから専門家の方と一緒に今月[9月]中に現地調査をさせていただこうと今、調整をしているところであります。これで再生資源燃料、これを活用したそのバイオマス発電、こういうものの対応をどういうふうに今後はあるべきなのか、あるいはこういうところに今回の事業所のところで改善すべき点があるのではないかというようなことなどをまずはその検証をさせていただく必要があるのかなと、それで、その検証も見ながら経済産業省やあるいは消防関係などもあると思いますが、政府に対しまして、こうしたバイオマス発電所が安全に管理・運営されるそういう対策について、やはり地元としても要請すべきなのではないか、それから事業所に対しても、もしこういうところで得られた知見があれば、今、事業所のほうでは改善策を考え始めていると思いますが、こういう専門家の調査なども含めて、我々としても要請、指導をしてまいりたいというふうに考えております。電所で火災がございました。私どもも例えば工業用水の供給であるとか、あるいはもちろん港のほうの提供であるとか、いろいろと地元としてある意味そうした事業立地について米子市の御依頼なども受けながら協力をしてきた立場として残念な状況だと考えております。特に、今年に入りまして火災が相次いだ上、今回は爆発事故ということになりました。幸い、人身等への影響はなかったわけではございますけれども、住宅地に隣接した地域でもありまして、そういう意味で危険を伴ったことになったというのは看過し難いところであります。そういう意味で、私ども県としても出火原因の究明だとか安全対策、それから施設停止について事業者に文書で申し入れをさせていただきました。

 

 また、この電力については、発電所を設置する際に地元の意見も聞きながらというふうに今、改められています。そういう意味で我々としてもやはり意見具申することが必要ではないかというふうに考えておりまして、経済産業省、この発電所の許可権者に対しまして、調査だとか、事業所の指導を緊急に要請をさせていただくことといたしました。

 

 また、ここをちょっと御覧いただきますと、特に今年に入りましても下関[市]、袖ケ浦[市]、舞鶴[市]といったところでバイオマス発電所で事故が起きています。それで、共通するのは木質ペレット(乾燥した木材を細粉し圧縮形成した固形燃料)であります。私どもも正直そういうところのそのメカニズムというのは専門的に調査するのはちょっと限界があります。これ、以前にも、例えば平成31年、令和2年でもやはりバイオマス発電所におけるそうした火災というものが相次いでいまして、今年特にこの米子のバイオマス発電所だけで3回も火災があり、今回の爆発ということになりました。



それで、このメカニズムをやはり明らかにしていただきたい。やはり全国的な問題という面もあると思うんですね。それで、バイオマス発電所は、これ自体は再生可能エネルギーとして推進すべきものなんだろうと思います。ただ、当然ながら安全というものがその前提になるものでありまして、もしその設置基準だとか、あるいはその運用についての指導ガイドラインだとか、そうしたところで足らざるものがあるのであればやはり国としても関心を持っていただいて、こういうものを正していく必要があるのではないかと思います。

 

 一般的に言われますのは、木質ペレットに水分が入ってくると、そうすると発酵しましてメタンガスが発生をすると、それで、こういうものがたまりますと火災を引き起こしたり、悪ければ爆発ということにつながるかもしれない、こういうメカニズムがあるということは消防研究所(現・消防研究センター)のほうでも分かっている話であります。それでまた、よく言われるのは粉塵爆発というようなことのケース、これは可燃性のあるものが噴き上げられて空中に漂うという状態の中で着火すると爆発性の火災を引き起こすというものであります。それで、今回のメカニズムはよくまだ分からないところでありますが、ただ、相次いでいるのであれば、ここの事業所、特に顕著でありますが、そのほかでも同様のシチュエーションの中で火災が起きていると。

 

 これはやはり一つの社会問題としてやはり考えていただく必要があるのではないかなというふうに思っております。それで、こういうような問題意識から実は呼びかけをさせていただいていまして、米子市、それから消防、それから専門家の方と一緒に今月[9月]中に現地調査をさせていただこうと今、調整をしているところであります。これで再生資源燃料、これを活用したそのバイオマス発電、こういうものの対応をどういうふうに今後はあるべきなのか、あるいはこういうところに今回の事業所のところで改善すべき点があるのではないかというようなことなどをまずはその検証をさせていただく必要があるのかなと、それで、その検証も見ながら経済産業省やあるいは消防関係などもあると思いますが、政府に対しまして、こうしたバイオマス発電所が安全に管理・運営されるそういう対策について、やはり地元としても要請すべきなのではないか、それから事業所に対しても、もしこういうところで得られた知見があれば、今、事業所のほうでは改善策を考え始めていると思いますが、こういう専門家の調査なども含めて、我々としても要請、指導をしてまいりたいというふうに考えております。