私には歳の離れた兄がいるんですが、その兄が1970年代のイギリス留学から帰ってくる時に、おもちゃのバグパイプを買ってきてくれました。
イングランドに留学していたのにスコットランドの楽器を買ってきたというのは、今思うと不思議ですが、園児だった私はそんなことには当然思いも及ばず、バグパイプで遊んでいたのを懐かしく思い出します。
小学校低学年の頃、キャンディ♡キャンディのアニメを見るのを楽しみにしたものです。
あのアニメにはバグパイプが出てくるんですが、昔のこと過ぎてストーリーがあやふやになっていたので、ネットで確認したら、
主な舞台はアメリカ?
アメリカからイギリスへ留学した??
アメリカでキルトを着てバグパイプを吹いて狐狩り???
幼い頃の記憶というのは、かなり怪しいようです。
大人になって、スイスでカーリングを始めて、またバグパイプを目にする機会ができました。
(2015年のスイスチャンピオンシップ)
カーリングの大会の表彰式では、カーリング発祥の地スコットランドに敬意を表してバグパイプが演奏されたりします。
ここからが本題なのですが、D major pentatonicのタンドラム / タングドラムを購入した人から、自分のタンドラム / タングドラムでも演奏できる楽譜はないか、という質問がありました。
D major pentatonicは、レ, ミ, ファ♯, ラ, シ, レの音階で、ドとソがなく、ファの代わりにファ♯が入っています。
パッと思いついたのは蛍の光(Auld Lang Syne)ですが、一曲だけでは寂しいので、他の曲を考えていて、スコットランド民謡はペンタトニック(五音音階)だったような気がしたので、そこからスコットランドの曲を探しているうちに、バグパイプの方に目が入って、どんどん本来の目的からズレていってしまうという、よくあるパターンで時間を費やしてしまいました。
それで、バグパイプでよく演奏される曲を、タンドラム / タングドラムで弾いてみようと思いついたのもいつものよくあるパターンですが、このバグパイプらしさをタンドラム / タングドラムで表現するというのが、とてもとても難しいです。
バスがずっと鳴っているのは、なんとかできるんですが、フィンガータンギングと呼ばれているらしいもの(バグパイプに詳しくないので、間違っていたらごめんなさい)をどう表現すればいいかずっと頭を悩ませています。
バグパイプは直接口から息を吐いて鳴らしているのではないので、舌で音を切る(タンギング)ことができません。
その代わりとして、指遣いで音を区切るということらしいんです。
さて、どうしましょうね。