数日前から、ブログのタイトルが少し変わっています。
話せばあまりにも長くなってしまうので経緯は割愛させていただきますが、Hammered Dulcimer(ハンマード・ダルシマー)という楽器に挑戦することになりました。
ハンマード・ダルシマーの起源は古く、現代にはその起源から派生した楽器が多くあります。
スイスには現在のオーストリアにあたる地域を経由して伝わったようで、15世紀には存在していたことが確認されています。
スイスのハンマード・ダルシマーには、大きく分けて二つの種類があります。
ハンマード・ダルシマーは、ドイツ語ではHackbrettと言います。
一つはAppenzeller Hackbrett(アッペンツェラー・ダルシマー)で、スイス東部のアッペンツェルを中心に演奏されています。
こういうフォメーションが一般的だそうですが、もちろんソロやダルシマーだけのアンサンブルもあります。
もう一つはイタリアやフランスに近いヴァリスで演奏されるWalliser Hackbrett(ヴァリサー・ダルシマー)で、こちらはクロマティックスケールのアッペンツェラー・ダルシマーよりも弦の数が少なく、調は固定されているため、曲によって調弦して調を変えるのだとか。
私の先生はアッペンツェル出身で、アッペンツェラー・ダルシマーの演奏家なので、私はヴァリサー・ダルシマーは残念ながらまだ見たことがありません。
ちなみにアメリカには名前の似たMountain Dulcimerという楽器があります。
見た目からもお分かりのように、全く別の楽器で演奏方法も違います。
話を戻しますが、一般的なハンマード・ダルシマーは音の配列が独特で、もちろん規則性はありますが、それがすんなり頭に入るような歳ではないのが辛いところです。
(ソース)
(ソース)
一方、こちらの配列だと音から音に移るのに動きは大きくなりますが、ピアノやハープを弾いていた私には頭に入りやすいです。
この配列のハンマード・ダルシマーはアッペンツェルでもヴァリスでもなく、その中間にあるベルンの工房で製造されています。
タンドラム / タングドラムとの関わりで縁ができたハンマード・ダルシマーですが、お聞かせできるレベルの演奏ができるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。
そう考えると、タンドラム / タングドラムは初心者に優しい楽器ですね。