雲南省の北西部に、三江併流 地域と呼ばれている場所があります。この地域は、アジアを代表する長江、メコン、サルウィン、三つの大河の源流が山々の間を併行して流れているからです。三つの川は、時には3000メートルの深い渓谷を縫って流れ、周囲の山々の高さは6000メートルにもなり、特異な景観を形作っています。
石灰岩からできた何段にも重なる堤は、まるで段々畑のような姿をしています。少数民族ナシ族の聖地、白水台です。昔々、ナシ族はこの白水台の地形に習って、棚田を作り農業を始めたといわれています。チベット族は、夏の間、牛を連れて、標高4000メートルの高みにある、氷河のそばの牧場で過ごします。この高地には貴重な薬草の宝庫で、ここで夏を過ごした家畜は冬に風邪をひかないそうです。そして、三江併流地域の村々を見守るようにそびえる梅里雪山。6000メートル級の峰々が連なる梅里雪山は、人々がおそれ敬う神の住む山です。世にもまれな美しい風景に暮らす人々。そこには、自然に宿る神を感じ、自然の恵みに感謝する美しい暮らしがあります。