19世 紀の産業革命に伴い、流通網の拡大に迫られたヨーロッパで、フランスとドイツを結ぶ運河が建設されました。ベルギーの南西部を流れる中央運河もそのひとつです。なかでもラ・ルヴィェールとル・ルーの間は7キロメートルの区間で高低差が67メートルもあり、船の通行が困難でした。このため、水量を調節するリフトを4か所に設置し、そのリフトで船舶を昇降させるという方法で建設にとりかかり、30年を要してようやく完成しました。
いわば「船のエレベーター」ともいえるこのリフトですが、動力は水の力を利用していて、水量が増えて重くなったエレベーターが沈むとともに、軽くなったエレベーターが浮き上がるという方法で、船は高低差の無くなった二つの運河を通行するのです。