イギリス中 部のアイアンブリッジ峡谷は、イギリス産業革命の時代、鉄作りで栄えた一大工業地帯でした。その象徴ともいえるのが、峡谷の名前にもなっているアイアンブリッジ。1779年、世界で初めて作られた鉄の橋です。
18世紀に描かれた峡谷の絵には、川沿いに溶鉱炉が立ち並び、煙が立ち昇る様子が描かれています。一帯で、製鉄業が盛んになったのは、エイブラハム・ダービー1世が、画期的な製鉄法を開発したのがきっかけでした。最盛期、イギリスの鉄の4分の1を生産していたというこの場所に、鉄の橋の建設計画が持ち上がったのは、1777年のこと。推進役となったのは、エイブラハム・ダービー3世。製鉄業に革命をもたらしたエイブラハム・ダービ1世の孫でした。鉄材の接合には、従来の木組みの技術が使われました。アイアンブリッジは、建設から230年経った今も現役で、世界中から観光客を集めています。