【カトマンズの谷】 | マーシャ・クラッカワのここだけのブログ

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ネパール中央部、ヒマラヤ山脈の麓にある【カトマンズの谷】は、直径20km強の範囲内に約900もの歴史的建造物が密集する、世界でも例のない地域である。この谷は、カトマンズ、パタン、バドガオンの3つの古都にまたがる。これらが1つの都市であった13世紀頃に仏教とヒンドゥー教の融合が進み、チベットとインドを結ぶ交易中継都市として栄えていたこの地で、ネワール文化が成熟し独特の建築や工芸が生まれた。それから15世紀にカトマンズ、パタン、バドガオンという3王国に分裂し、栄華を競い合った結果、それぞれの国で王宮や寺院、広場が建造され多くの建築物が建造された。カトマンズのダルバール広場には、王宮やタレジュ寺院、マハデバ・チャイチヤ寺院等がある。パタンは芸術が盛んでラリトプル(美の都)と呼ばれている。バドガオンは「55の窓」と呼ばれる木彫りの窓が整然と並ぶ宮殿があることでも知られている。
 インドプレートとユーラシアプレートがぶつかり合う場所に位置するカトマンズは度々地震に見舞われその都度再建されているため現存するのは15世紀以降のものである。また近年では農村から人々が流れ込み、かっての稲田がコンクリートとレンガの家々に埋め尽くされ、街の景観が失われつつある。そのため2003年【カトマンズの谷】は危機遺産にも登録されたが、改善が見られたため2007年に危機遺産リストから脱した。