バイデン政権、移民問題解決のために国境の壁建設再開へ | ボルタのブログ

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本文は、5月13日のFox Newsの要旨及びそれに関するコメントです

要旨

 移民問題のコントロールが出来なかったことにより、バイデン政権は南部国境の壁の堤防の建設を再開することを発表した。

 米国陸軍工兵隊(USACE)が同国南東のテキサス州リオ・グランデ・バレー(Fig.1)一帯に13.4マイル(約21.5Km)の壁の再建に携わるという。壁の修復に6週間かけた後、半年から9カ月かけてコンクリートで補強し、国境の壁を完成させるという。その際、壁の拡張工事は行わないという。アメリカ合衆国国土安全保障省は、この修理により国境地域の安全を確保すると言及している。

Fig.1 今回、国境の壁の建設が行われるリオ・グランデ・バレーの位置

 

 アメリカ合衆国税関・国境警備局によると、4月のアメリカへの難民の数は、17万8622件と過去20年で最大となった。

 難民問題に直面しているテキサス州デル・リオ市のブルーノ・ロザノ市長(民主党)は、"バイデン政権は国境は管理されていると言い続けているが、今年度だけで392%も増加しており、私には理解できない」と述べた。それに加え、「昨年、5月中旬までの難民をとらえた数は1万9724人でした。しかし、今年は既に9万7398件まで増加しています。これでどうやってアメリカにやってくる難民をコントロールするのか、私には理解できません」。と悪化する難民による国境の危機とそれをコントロールできない政権への懸念を表明した。

 

コメント

・今回の工事に関して、バイデン政権は国境の壁の土壌が悪くなっており、それを補修するものだと言及している。しかし、今回の措置は建設途中の国境の壁を一部ではあるものの修復・完成させるものだ。

・そもそも彼の公約からすればそれを理由に国境の壁を破壊すればいいものだ。しかし、現実として国境の壁はアメリカに必要であるということが分かり、バイデン大統領もその必要性は認めた。

・現在、国境の壁は多くの箇所が建設途中で止まっている。バイデン政権は、国境の壁を現在は拡張せずとも、建設途中の箇所を完成させていく可能性は大きい。

・アメリカは、移民問題緩のために、ノーザントライアングル(ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラの総称)を含む中米諸国に対し移民対策で協力することと引き換えに3億1000万ドルの追加援助を行う。 しかし、こちらは効果薄の可能性が大きい。