富士通、業界最大規模メモリ容量の4Mでかつ125℃の環境で動作可能なFRAM開発 | ボルタのブログ

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要旨


富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社は、125℃での動作を保証するFRAM製品としては最大メモリ容量となる4MビットFRAM「MB85RS4MTY」(Fig.1)を開発した。

Fig.1  MB85RS4MTY

 

FRAM[1]は、既存のEEPROMやフラッシュメモリと比べて「高書換え耐性(書換え保証回数が多い)」、「高速書込み」、「低消費電力」の3つの特長で優位性をもつ不揮発性メモリだ。

本製品は125℃の高温環境下においても、低動作電流および10兆回のデータ書込み回数を保証する不揮発性メモリだ。先進運転支援システム(ADAS)を代表とする車載向けや産業用ロボット向けに最適だという。

従来は2Mのみであったが、ユーザーからの大容量化を望む声をうけ、本製品を開発したという。

コメント

・本製品の特徴として-40~+125℃の温度範囲で10兆回のデータ書き込み回数を保証していることが挙げられる。このため、リアルタイムなデータ記録を必要とする用途に適しており、例えば、0.03msごとにデータを書き換えたとしても10年間同じアドレスに記録し続けることが可能だ。

・FRAMは、近年はウェアラブルデバイス、産業用ロボット、そしてドローンへの採用実績などがあるという。

 


[1] FRAM:Ferroelectric Random Access Memoryの略で強誘電体メモリと訳される。