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読書記録






原田マハさんの

絵画を題材にした小説が好き



 うちの本屋の美術書売り場に

お手伝いで入ったときに見掛けて


表紙の絵に呼ばれて手に取った


面白そうで図書館で予約した昨年の秋


これは待っていたから予約も覚えていた


 

 



原田マハさんが美術館を訪れて

どんなふうに感じて何を得るか


各章

日本各地の美術館にある

超有名な絵画たちと

それぞれの画家について


短い文章にまとめられているので

隙間時間に読み進め

あっという間に読み終えた




表紙の絵



拾い画



マグリットの『王様の美術館』


この絵は本物を何度か観たことがある



横浜美術館に所蔵されているのだ



私、マグリットが大好き


横浜美術館も大好きな場所

横浜を案内してってなったら多分連れてく


だから、ひとつの章で

マグリットと横浜美術館が取り上げられて

この章だけでもテンション上がる



マグリットの絵はタイトルも不思議で

絵そのまんまじゃないタイトル


絵とタイトルでずーっと

どういう意味なんだろうって

絵を前にして絵の裏側、向こう側を

考えていられる


そういう画家さん



この本で

不思議なタイトルの多くは

マグリットの友人の詩人が考えたと知り



絵を見てこんなタイトルが浮かぶ

その詩人さんも素敵だなと思った



マグリットの絵には

山高帽のスーツの男性がよく出てきて

それはマグリット自身を投影していて

マグリットはアトリエを持たずに

自宅の台所の片隅でスーツを着て

絵を描いていた



というのを


原田マハさんが

セルフプロデュースが上手いって

表現するのが上手いと思った





そんな感じで



絵画を友達

美術館を友達の家と呼ぶだけあり



独特な解説をしてくれて

親しみやすさを持てて


何も知識のない状態で会って

友達の言葉を受け取るのが大切で



絵画に触れる

美術館を訪れるというのは

しゃっちょこばるのではなく

もっと気軽に気楽にフレンドリーに

会いに行けばいいんだなと思った




原田マハさんにとって画家は

師であり友人であり先輩であり恋人であり

憧れの人であり




ときには自宅に複製画を買い求め

ずっと生活を共にしながら

絵の意味を感じようとしたりと




絵画とコンタクトして

言葉や励ましを受け取って

自分の中に溶け込ませていくのが



素敵だなと思った





そこから先として

画家の人生や人柄を知って

何度も会いに行く


というのは

お金も機会もない私には難しいけど


絵画の横の解説は読まずに

まず絵にコンタクトして感じて


それから解説を読んで


またその絵にコンタクトして得る

みたいなかたちで会いに行きたいな





取り上げた作品の中には


私が子供の頃に初めて観て

絵画はこんなに圧倒と感動を与えるのかと

知ったミレーの種をまく人や



先日観たばかりのエゴン・シーレ






大好きなクリムトやダリ



子供の頃からずっと見てきて

馬好きの父が複製画を飾っていた

東山魁夷の白馬の森



日本にあるなら観てみたい絵が

あちこちの美術館にあるんだなって思って





美術書は建物も見た方がいいって

章と章の間のコラムに書いてあって


本文では美術館には

スポットライトはあまり当てられないけど

最後に日本地図に所在地と

原田マハさんから見てどんな美術館かが

ガイドしていて



行ってみたい

会いに行きたい




そう思う本だった








読み返してない熱いだけの文章

お付き合い頂きありがとう


一日お疲れ様でした♪













木蓮もこぶしの花も今年は咲き納め








散っても萼がかわいい