中銀の流動性供給、安易な条件で実施するべきでない=ECB専務理事

[トゥールーズ(フランス) 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は3日、中央銀行による流動性供給について、安易な条件で実施すれば銀行のリストラ意欲を損ねる可能性があることを中銀は留意する必要があると述べた。 同専務理事はトゥールーズで開かれた会議での講演で、「★★★中銀の流動性供給に依存することのコストは高く設定されるべきで、かつ時限的である必要がある。さらに緊急事態のみに対処するべきだ」との考えを示した。 そのうえで「ユーロ圏では緊急流動性供給策を含む中銀の資金供給に銀行が過度に依存しているため、★★★必要なリストラ実施とビジネスモデル変革が遅れる可能性がある。このため、このことは特にユーロ圏で重要となっている」と述べた。