【フォトニュース】馬政権への抗議デモ=台湾
        
【大紀元日本9月30日】台湾の台北市内にある「国立国父記念館」の周辺で29日、支持率が低迷する馬英九(ばえいきゅう)総統への抗議デモが行われた。  「国立国父記念館」は辛亥革命を起こした孫文を讃えて建てられた施設で、同記念館ではこの日、馬氏が主席を務める与党・国民党の全国代表大会が開催される予定だった。しかし、市民団体による周辺での大規模なデモ集会が予想されたため、同党は24日に大会の延期を発表していた。  民放TVBS局が今月11日に行った世論調査によると、馬政権の支持率は11%まで低下しているという。


尖閣問題は同じでも「香港と台湾はなぜ、日本観光業の主役になったか?」=仏メディア
        
【大紀元日本9月18日】日本政府観光局が7月に発表したデータによると、2013年1~6月の訪日外国人旅行者数は、前年同期比22.8%増の495万4600人。調査対象国の中、唯一減少しているのは、尖閣諸島をめぐって関係が悪化した中国大陸で、前年比27.0%減少した。一方、同じ尖閣問題を抱える台湾と香港からは旅行者数が大幅に増加。台湾は49.4%増で、香港は43.1%増。フランスのRFIラジオは15日、「香港と台湾はなぜ、日本観光業の主役となったか?」と題する記事を掲載し、大陸と香港台湾の違いを分析した。  

記事はまず、台湾・香港と日本との間は、成熟した経済・貿易関係が結ばれているため、政治的影響を受けることが少ないと指摘。尖閣諸島をめぐって、台湾でも激しい抗議活動があったが、経済交流や貿易の面では通常通りの活動が行われていた。  成熟した法治意識に基づいた信頼関係も、台湾・香港と日本との関係を維持したと記事。法治意識の働きで、台湾・香港で反日デモが行われても暴力事件に発展することがなかった。

記事はさらに、台湾と香港は、健全で多元的な情報により、極端な民族主義が避けられていると分析。メディアの報道はひとつの特殊な側面しか反映しておらず、等身大の相手国を理解するには「長期間の全般にわたる認識」が必要。「犬が人間に噛み付いた」はニュースにならないが、「人間が犬に噛み付いた」はニュースになる。「だからといって、支那の様に愚民をけしかけて、腹をすかせた貧民に日系企業を襲わせて戦利品を稼がせるなど、『人間が犬に噛み付いた』ことで物事を認識すると、大きく偏ることになる」  。

旅行はこのような「全般にわたる認識」に左右される反面、その認識をつくり上げるために非常に有効であることを記事は強調した。