範馬刃牙


  

1巻


たった一頭のアフリカ象のハンティングに
軍隊を導入っっ
この事実に全世界がショックを受けているのです

現地で死体のサイズを確認しろ
あの馬鹿げたサイズをっ!

977頭 41名

あのモンスターの犠牲となった動物
および人間の数だ
放っておけば2年後には公園の90パーセントは砂漠化するだろう

我々のとった手段にミスはなかった

男があらわれた
我々を壊滅させゆうゆうと立ち去ろうとするモンスターの眼前に
黒いコスチュームに身を包んだ男が


私は首をつっこむよ
単なる親子喧嘩だなどと
トンデモナイ誤りだ
それは一国と一国の喧嘩に匹敵する問題
なのだ


強いんですね、お父さん
→全世界、ライオン、トラ、象、シャチ
がん細胞だってかなわない


2巻


何もない空間に少しずつ
あるはずのない姿が
少しずつ少しずつでは
あるけど
確実に


バキさんが作り出したカマキリは
昆虫のくせに体重100キロ以上
実際に目の前にすると


ちなみに一番印象に残った出産は?
→いうたところで、、いったい
誰が信じるもんかね~~

生まれたての赤ん坊は目が見えない
なんて子供でも知ってる常識ですよ

でも、、わたしを見たのです
あ~いえいえもちろん言葉をしゃべった
わけじゃなく
念というか実際に聞こえる以上


3巻


根拠などいらぬ!
無根拠のまま危機を事前にキャッチする
皮膚感覚とも言える直感力

オレぁここのナンバーワンだぜ
はええハナシがここでいちばん喧嘩が強え
全米の悪党4071名が集まれば
アリゾナ州立刑務所


4巻


お言葉ですがプレジデント

とことんまで強くしちまった肉体ってやつは天下無敵だ
どこだって通れる喧嘩がつええからって
反応するセンサーはどこにもねえ

武器を持たぬ限り、あらゆる機関への潜入が可能だ

あろうことかこの3名は
衛星偵察の対象になっている
え、、人工衛星さ


しかしこの世に存在するあらゆる連携の中
もっともスムーズかつ偉大な連携
連携の中の連携 キングオブコンビネーション
それが唇と歯と舌だ


5巻


いかにすばやく動こうが、
ひとつの動作でかわせるパンチはたった一つ
同時に三つのパンチを出せば2つはあたる

よほど自信があるんだな
このフォーメーションになるや貌に余裕が
みなぎっている
→もう遅い 我々にこの陣形を取らせた
以上、、もう君にチャンスはない


一流の人格 一流の頭脳
一流のリーダーシップという神からの
ギフトがありながら
ゲバル、君には大きな欠点がある
そしてオレもな


その通りだ 俺たちはいい歳をして
喧嘩に負けたくない

少年を経て、青年となりやがて大人に、、
その成長過程でどこかにおき去られるはずの
「喧嘩に勝ちたい」という決定的未熟

ベーゴマをやめた メンコも集めなくなった
それでもなお それでもなお
喧嘩だけが残った


6巻


マリア、私は悩み続けている
この世には言葉が少なすぎる
愛するという言葉以上の愛する表現が存在しない

しかるに私のこの胸筋の奥深くの
この五体に漲る感覚の
これをいったいどんな言葉で表現したら良いと
言うのだ


馬鹿いってんじゃないよ!!
どこをどうみたら美しいんだい!
→どこからどう見たって美しい
誰にも異論ははさませない


7巻


君をいたわっていた
そして気遣っていた
本気でたたくには小さすぎる、、と
いったいいつ以来だろう
他人を全力で叩くのは


死ぬにはいい日など
死ぬまでないっ!!
いつだって今日を生きるしかないっ


オレよりもずーーっと早い段階で
筋肉というかけがえのない恋人に
別れを告げている
脱力、技術、支えだ、重心だ


8巻


今さら言うまでもないっっ
貴様らは人間のくずだ
自由は一切ない
きさまらに許されるのは呼吸だけだ

こんなところで朝を迎える自分を呪え

君らの計画はオレを囲んだそのとき、
失敗に終わった
銃を過信し、近づきすぎ、、オレの間合いに入ってしまった


日本には「お灸をすえる」という言葉がある
抵抗は自由だ


9巻


君は女性にとって最大の生きがいである
はずの、、美しい容姿を失った
なのにどうだ、、
君はまるで揺ぎ無い!
かつての傲慢さそのままに
かつての奔放さそのままに
かつての威厳そのままに
何ひとつ変えようとせず
堂々と生きている


手足をこう、こんな感じで
、、たたきつけたのか、、って?
いや、違うんだ、、それが
「こう、ワカルかな、、」
「こう、、、、、」「バサって」
「ほら、、タオルとかで」
人がやるんだよ、バサってさ


そこからはわたしが話そう
ボブマッカーシー
そう、彼は起き上がるのを待っていたよ
以外にもその視線は静かで

起き上がりざまにバキがヒザに
サイドキックをはしらせたんだ
→3階からコンクリートの床に落下して
反撃するバキもバキだけども、


あたしはねえ
自分の耳を疑ったよ
初めてだもの、、あんな音
バキハンマというスタンプが刻印したそれは、、

神に誓っていい

その瞬間、わたしは断じて、瞬きをして
いないっっっ

しかし我々は幸運だった
見ていたものがいたのだ
何が起こったのかを(監視カメラが)


球体、、
オドロキます、、ってそりゃ
まん丸のまん丸ボール状になったんだから
ほらいるじゃないですか、動物の
アルマジロ、あれですよ、まさに
わたしもね、こういう仕事ですから
やりましたよ、武術。でも、、


10巻


閉じ込める行為のもたらす
生体へのストレス 生命への影響力

なめたらイカンぜよ
一流に二度も同じ手を使うなんてよぉ

向こうの壁へ 向こうの壁へ
誰が言うともなく、、ぜんいんが帽子を
とっていた

いるんだね、ああいう男が
あるんだね、ああいう戦いが
気高くて崇高で侵しがたく
跪きたくなるような


11巻


TREXより強い男、いや雄と
いうべきかな
比喩やものの例えではない
野生そのもの


野郎!!オレを技術(わざ)に
追い込みやがった!!


12巻


本来の機能に満たされた人体とは
単純な動作ですらがかくも美しい

退屈だった日常に現れた解けない玩具
原人はそれを楽しんでいた


この気持ち、、誰かと闘いたいと願う
この気持ち恋愛と似ている
ならばわたしは今、、恋焦がれている
遠い過去からやってきた野生そのものに

積み重ねてきたこの4000年の技巧に
古代人がいったいどう反応するのか
想像もつかないのですっ

これが自然の姿なのだろう
自然界におけ食物連鎖
その頂点に立つものにだけ許された
王者の寝相だ


技術が、武術が、歴史が、、
4000年の歴史が!!
無念だっ
よもや、、まるで通じない


13巻


グルグルパンチ
作戦・戦法・戦略・効率等
一切のはかりごとを捨て去った
純粋な感情のみ おそらくは
最終兵器ではあるが


見たこともないほどの前傾姿勢
短距離走のクラウチングスタート
相撲における立合い
それよりもさらに低い
そう
これ猛獣(けもの)の戦闘体勢


現代の盾と古代の矛、、
本日は矛盾せず
矛の勝ち


誰でもない
当人であるわたしこそが知るところ
実行の決意もなく人はよく言葉にする
「必死の覚悟で」「死んだ気になって」
「ぶっ殺す気で」
決意なき言葉 断じて口にすべきでない


14巻


勝てるからやる
勝てぬからやらない
判断基準に勝ち負けはない
今はただ行動(うご)くこと


15巻


見てみぃ、頭上にあげた拳、、
古代も現代も勝ち名乗りは同じ
ガンバる 全力を尽くす 最善を尽くす
すべて、負け犬の遠吠えだ
そんなことではどうにならぬ世界がある

これっ、これこれこの線
衝撃波だ(ショックウェイブ)
弾丸やジェット機、火薬の爆発で生じる波動
音速を超えたことを知らせる波

生き残るための生物たちの「生」に対する執念
それによってもたらされる驚くべき進化っ
彼らの手にしたものに比べたら武のための肉体改造など
なんとつつましやかな進化であることっ
できるっ!!
こう?違うっ!
こう?違うっ!
こう??
これだ!!


16巻


正拳中段突き
空手道場に入団したのなら
おそらくはその日のうちに
習う技術であろう


まるでダンプカー
防御は成功している
なのにこのダメージ

立ち上がれる身体に産んでくれた
両親
立ち上がれる技術 
を与えてくれた父 独歩
育ててくれた 母 夏江

4人の両親へ感謝したい!!


いかにピクルといえども
マッハの速度をまともに
受けたなら倒れるしかない
そしてもうひとつ、マッハの速度で
正拳を打ち込んだなら、、
拳は破壊される


当てるという大前提
当てるという全財産を
手放した、
そして手にした
さらなる音速(マッハ)
さらなる衝撃波!


17巻


この雄はたおされているのではない
勝手に眠っているだけ

約束は守る、ここに来て
生きながらえようとは思っちゃいない
約束は守る

おまえの勝ちだ  食ってくれ

腕といわず、足といわず


18巻


噛みっこだ
ヤシの実を切り裂くまでに進化させた
俺の咬筋力

あの時代恐竜たちの鎧を
噛み破った貴様の牙

言葉を解しないまま、赤子が母の心を
解するように
それぞれの時代を代表する
二つの凶器は互いの激突を求め合った


なぁ先輩
教えてくれよ
俺たち現代人はさぁ
進化できたのかい?


そうか、そういうことか
フフなんと滑稽な
俺が打ち込んだ 最強最速の打撃

奴は何一つ反応できず 一歩も動けなかった
と足踏みした
バカを言うな

ピクルは俺の放つ渾身の一撃を
あまつさえ10メートルほども後方に
ある柵をバネとし
何食わぬ顔で十分な余力をもってかわし
何食わぬ顔で元の位置へ立った
視界に捕らえることすらできなかったのだ




19巻


心に刻み込んだ
殺しても死なないものがいるッッ
アイはまさにそのタイプ
あんな姿に成り果てても かならず何かをもっている
仮に、、あのままピクルがジャックに触れていたら
恐らく
その中指はピクルの両耳を貫き、
延髄を分断させた可能性大


意図的なオーバーワーク
先行きをも鑑みない度をこした薬物摂取
四肢の切断をもいとわぬ骨延長の外科手術
明日に期待せず 刹那に徹した生き様
思えば そのどれもが 不自然至極ッ
どれもが自然界に存在しない

回ったんですよ いや首とか顔じゃなく
身体ごと イヤ もう一回転とかじゃぜんぜんなく
何回転もしたのだと云う 目にもとまらぬ速さで回ったと云う
やがて回転が弱まり 地面に足がかすり 手がかすりしてゆくうちに

すさまじい憩いでしたのタイルにたたき付けられた という
サイコーの男とサイコーの女が同じ部屋にいるようなもの
他人ではいられない


惚れた同士が向かい合い
視線を結び合う、、場所は闘技場だ
無事にすむ わけがない


20巻


呼吸困難の最大級!
落下によるインパクト 内臓が大混乱を起こしている
横隔膜がせりあがるだけせりあがり
肺を押しつぶし 新しい酸素の補給を完全に妨げているっ
いかに刃牙さんが強靭とはいえ あの高さからの落下、、
明らかに人類の耐久力外だ

ピクルが放った蝿も殺せぬ
安全パンチが 雄のもつ最大の弱点
気位という急所を深く捉えた

誰のせいじゃない
俺が、、 弱いから
果たして正常な機能を失った脳は ピクルに恐るべき光景を見せたハズです
自分はしっかりと立っている
確かに立っている、、のに、、地面が起き上がる


21巻


なんであんなことが可能なんじゃ
170センチにも満たぬ小男が
なぜあんなふうにっ
→170センチが、、
たとえ180センチ、、2メートルあったところでやれる芸当じゃない

もういいだろ?手品は終わりだ
レックス、トリケラ、プテラノ チョットやりすぎた
原点回帰 ホモサピエンス同士
人間として戦おう
「一度はヤリたい、真っ向勝負!!」

強い、、防いでいても、
まるでブロックしたその腕が、、急所になってしまったような
怪力無双

かわせる、、
これならかわせる
この、触れるだけで重大な事故につながる一撃
かわせる!!
もっとギリギリで、、
もっと理に適い


予感した、、訪れるであろう
激痛み(いたみ)の大きさ
机の角に小指を強打したとき
鳩尾を強打されたとき
ホンモノの痛みが訪れるまでに与えられた
数瞬の暇(いとま)
脳はすでに 衝撃の大きさからその激痛みの予測を終えている

直後、その期待を裏切ることなく襲いくる
予想通りの予想以上の激痛!!
神が与え給うた 「覚悟の時間」 

き、、効くのぉーーー、
→そのとおり、、いつの時も、どんな時も
金的は、、絶対です
→しかしのぉ、たったこんくらいの 小さな玉があれほどとはのぉ~~
→小さな玉、、その認識は、誤ってます。
断言しますっ、、睾丸とは  内臓なのですっ、、脆いっ
仮に。皮膚一枚に包まれた心臓が股間にぶら下がっていたら、、
戦闘時、どれほどの弱みとなることか、、っ
→が、、外出も できんわ

それは打たれた瞬間
その一瞬の心の裡でこそ決定る
「やられた、許してくれ」と思うのか
「やりやがった、許さん」、、と思うのか
倒れこむ ほんの数瞬の表情
心の裡に残された闘争心の残量は その表情にこそ 立ち現れる

22巻

この感動、この決意、この昂ぶり
いったいどう表現したものか、、
「結論に至った我々3名は、、期せずして3名同時に拍手を送っていました」

そ、、その場から動いてない
全力でブッ叩いたのに この小さな俺を飛ばせない
なんちゃない よりスピーディーにより鋭角的に同じ力量(ちから)で
迎え打っただけのこと
これが技術、これが進化だっ!!

「俺たちは格闘技を手に入れたっ」
救いがたき強欲
飽くなさすぎの欲深さ
この期に及び 技術による勝利を拒否
堂々の体力による勝利を狙う無謀 浅はか

結果 瞬く間に差異はあらわれ
太陽の東から昇る如く、水がひくきに流れる如く
無残な結果
感動、努力、勤勉、、それらの装飾は
しばしば 勝負の純正を曇らせる
勝利という 単純な結晶を 複雑にすr

23巻

今、目の前にある問題を未来にの人々に丸投げし、
耳に心地のよいヒューマニズムを口にしているだけでは、、

ボンクラのお前らも多少は感じ取ったことだろう
民間格闘技と戦場格闘技の違い。。

ダーティープレイに徹しろ
それが戦場武術の正統派だ

今回はなんだ、、と、言わんでいい、
去年は100年に一度の 2年前は類稀にみる
その前は空前絶後の、、
まるでボジョレヌーヴォーのキャッチフレーズ
だぜ!!

うぶ(素人)いのお、、銭というものは波斗山、、
円ではなく、キロ単位で数えるものよ
300キロ用意した、、円に換算して30億を超える
トラックで持ち帰りなさい


24巻


範馬勇次郎という人物はこの世でたった一人の 腕力家なのです
腕っぷし一本ですべてを実現する
全男子のあこがれです

そんなバカなことが、そんな理不尽がまかりとおるなんて
アンタッチャブル
知ったところでどうしようもない 総理といえども手の下しようがない


ひっぱたいてみな 
全力でたたけっていってんだよ
こんな脆弱なものを全力で叩けと、、

あの、、買い替えのご用意は

一ヶ月、三ヶ月、か半年か、、どの道一年は持つまい
→徳川さん
→ならば急がねば
→吐血というのはショックを伴うものですが、、、しかしじっさいの病状は、、


わかっとらんのぉ、結婚相談所じゃよ
世界中にちらばっとる
戦いたくて戦いたくて戦いたくて戦いたい奴ら!!

そやつらそれぞれに相応しい好敵手に引きあわせる
それがワシに課せられた天命じゃ


25巻


おれの言葉のどこがおかしいんだい!
親子でゆっくり食事をしたい そのどこがおかしいんだい!!?
息子の俺が父親と飯を食う、、まっとうじゃないかい


あまつさえ 政に身をおく立場にありながら
雁首そろえて一民間人の家庭問題にかかわらんとす
貴様ら、、おれん家に喧嘩売ってんのか?

ベーコンエッグ、わかめの味噌汁
さんまの塩焼、山盛りのキャベツ、ご機嫌な朝飯だ


26巻


はぁ、、タツジンやってんだ、おじさん、
→うん、まあカラテだけどね

ド付き合いしたいんだおっさん?
→ド付き合いは好きじゃない、ド突くのが好き、一方的にね


ただしここにある偽者の、、すべてが一流だ
カイオーレツ
本物であれば実物であればすべて事足りるのかね?
この世には 本物と云うだけの三流品がいくらでもあるのだよ

いずれにしても君たちの拳法は、、
ボクシングはまだ幼い
成熟した拳の戦いを見せたい
次なる強敵をすぐに
でも


27巻


ところで倅よ、、俺に不味いコーヒーを飲ませるとはどういうことだ?
→きた、、いきなり、、とってつけたような些細なきっかけ

いい風貌をしてた
一朝一夕できる風貌ではない
乏しい才能、低い身長、それでもなお絶望を断固拒否し、死線を踏み越えた
風貌ひとつで彼はそれをわからせる、、並みの経歴ではない


まるで見えない壁にぶつかったように忍者ボーイは5メートルも吹き飛んだのです

って誰らしくもないっていうか
会っていきなり喧嘩って、、
→こっから先は拳骨で語ろうぜ


28巻


知ってるかい、かかとをつぶしたシューズの不利!
戦力は10分の1だぜえ!!


怪獣退治つってもなぁ
格闘技じゃねえんだよなぁ
俺のやってるこたぁ
アッパーカットにいく、、と見せかけといて 事実
ゆくのはアッパーカットなんだよなぁ


これは、、アドバイスをいただける時間ではないのか?

→ボクシングしかしらねえ、ボクシングじゃないものにアドバイスはできねえ
なさけねえ話、リングで何が起こってるのかわからない


29巻

勝つどころか一矢報いることすらできませんでした
倒されては、挑む、、の繰り返し 
都合四たびのカチ込み万が一にも勝ち目はありませんでした

スレ違う、刹那飛び込んだ大量の情報
強めの香水
乱れた頭髪
体臭
タバコ
垢のたまった爪
汚れた襟
無精髭
どこをどう見たって飲食にかかわる人間じゃねえ
、、なのに男から漂う不自然な、、脂と、、金属の香り

のどぼとけ切断
恥骨破砕
肋骨、、開放性骨折
空手には、、開放してはならない技術(わざ)がある

ジョーよ、、振り返っちゃあだめだ
前へ、ただ前へ生きるのだ
希望は夢は未来は、、後ろにはないものだから
探したぞぉ~~潤一っっ、

イジメに屈してどーする?勉強で見返してやれ!!
ペンは剣よりも強し!!

ちょっと違うかもしれんが、、
地震やカミナリ、台風をたくましいとはいわんじゃろ
→森羅万象と並べられちゃ親父も光栄だ
よく見る夢がある
→ほう
→奴に手も足もでない夢だ
→叶いそうか?
→叶わぬ故、、夢と言うのだ、、
→うれしそうだな、オーガ、ちょっぴり妬けるぜ

わしはホラ、護身体質の完全体だから
おそらくはこの身体現地まではいかせまい


30巻


この世に存在するすべての息子は、
父親と対立する権利を持つんだ
→父親はそれを受ける義務がある
なっちゃない漫然と口に物を運ぶな
何を前にし、何を食べているのかを意識しろ
それが命 喰うものに課せられた責任、義務としれ
→なんて、、まともなこと、、一分一厘反論の余地すらねえ
会釈、、また!!!!

間違いない、、親父は食事で「いただきます」と「ごちそうさま」をするっ!!
俺よりぜんぜん行儀がいいやっ

な、え?ほら!!
憶えておけ!!
この世には、石をも断ち切る鋏があるということをっ!!

いやぁ、強いというハナシは聞いてました
「とにかく強い」と。
想像はしていましたが、、それはね、そういうのとは違う

わたしもこんな職を選ぶくらいですから、どこか強さへのあこがれがるのでしょう
なにかこう
「ぶっちゃけ抱きついてキスしたいくらいでしたよ」

シティホテルで食事となればっ!和・洋・中を問わず、、ジャケットの着用は当然!!
それを十八にもなろう大和男子が、
→ごめん、、ちゃんと教えられたことなかったし、


31巻


お楽しみのところ、お騒がせした
ご覧のとおり、今、この出来の悪い倅に仕置きを、、しつけを施している最中でしてな

無理心中!?
それだけはないっ!
この人は自殺とはもっとも遠くにあるタイプ!!

神が与えたもうた 確かな猶予
タンスの角に小指を強打する
衝撃が後に襲い来る痛度
数瞬 そして約束どおり訪れる 予測を下回ることのない 本痛!!!
苦痛をくぐりぬけた18年
苦痛いことが日常、苦痛いからこそ安心
普通ではない、苦痛への免疫、
があったハズ


32巻


いかがですか父上
あなたの息子があみだした
時速270キロのゴキブリタックル、、っす。


過去、多くの競技者 武術家が
この脱力という難行を試みるも
液体レベルすらも到達できぬのが実状


仮に「ノーベル賞」の中に
「腕っぷし」をたたえる部門があったのなら
この男の受賞は満場一致だろう

使うのは筋肉じゃねえんだ
間違えちゃいけねえ
使うのは筋肉に淀む筋肉の意志


尊敬をこめて打ち込んだ急所への確かな3発
なのにどうだ?びくともしない

打ち込んだのか、打たせてもらったのか?
いずれにしろ、、いくしかねぇわな

優れた象形拳の使い手なら見せてくれる
模倣した獣、、その艶姿をみせてくれる
→この、、、親孝行者めが!!


33巻


確かにな

100キロを大きく上回る
俺をアスファルトを削りながら押し切り
あまつさえ、車両を横転させるその体力
70キロに満たぬオマエのものではない
「原始の膂力を堪能した」

触れ合い、交わり、溶け合うという
当たり前
なのに二人(こいつら)どうも
苦痛(いたみ)でしか戯れねぇんだなぁ


親父の言葉は嘘ではなかった
範馬勇次郎自ら演じる
勇次郎拳
力強く自然で美しかった
本人が本人を真似る
これ以上自然な「象形拳」は
またとあるまい


34巻


息子バキからの今宵最大の贈り物
上あごと下あごとの噛み砕く
虎の咢になぞらえた秘技 その名も虎王

いったい、何の意味が
完全に極まったこの体勢から、
その右手で何が出来るというんだ


たしかにな、、たしかにそうだ
オーガにとっちゃ地面やアスファルトの
認識が違う
ゼリーや寒天の上で闘ったなら
寝技は寝技にならねえ


手段を選ばず、、勝ちを狙う
泣こうが、もらそうが
ごまかそうが、、だまそうが

範馬勇次郎、、「腕力家」
腕力家、、、そんなものがあるハズがない
常軌を逸した彼の剛腕ぶり
その強さをたたえて、誰云うとなく
呼ばれはじめた造語である


35巻


お、おじいちゃん、、
→ふふ、、変わらんな
→肩幅、ひろっ

異常な肩幅と極太の脚っ、首
この男こそが「ONI」
乗員たちは一目見て理解したことだろう


人間ヌンチャク、、
される側にはいったい何が見えているのか
見るとはなく見た
超高速で入れ替わる映像は
一瞬で「過去」になり「記憶」へと姿を変えた
未体験な遠心力は頭部へと血液を振り集め
鼻、口、目、耳はそれらの穴は血液の脱出口として機能した


36巻


自販機で缶ジュースを購入するように
栄光を手にする
そこには障害など一切ない
挫折などしようもない
皆のしゅう、手にした缶ジュースに
達成感はあるかい

皆のしゅう、そのジュースを栄光と呼べるかい


やるならやる
止めるなら止める
一つたたいてはペラペラ
二つ蹴ってはイチャイチャ
見てらんないよっ、、まどろっこしくて


自己の肉体から事故の人生から
いつしか去って行った
野性を目の当たりにしたい
学歴を手に入れた
地位も そこそこの収入も
結果 いったい何を失ったのか


37巻


打ち込んだことだけに集中しろ
その他一切を濁りとしろ
己の全存在を乗せた拳は
すべてに勝る


両雄の拳は可能な限り有効な角度を探り求め
両の脚は可能な限り有効な着地点を踏み求めた

巨凶、範馬勇次郎会心の作
豆腐の味噌汁を
前代未聞、空前絶後のエア夜食


強さの最小単位とは
我儘を通す力、意志を通す力
貴様はこの俺を 地上最強を炊事場へ
立たせた
我儘というならこれ以上はあるまい