若いけど

トップ2までいった上司と
夜2人になり

語るとんぼ

若い上司は
帰り時間が近づくと


おしゃべりに来る

上司:ねえとんぼさんが
育児をされていた頃

子供さんを叱りつけるってありましたか?


私:ありましたよ   今は反省してますけどね


上司:そうですよね   うちは 僕もうちのも
かなり強く叱るんですよ
だけど
5歳なのに
3歳のときは
あー言ったのに
なんでそう言うのって
言い返すんです

どうしたらいいんでしょうかね


私:叱らないほうがいいみたいですよ


みたいな話をしながら
ベテランの同僚のことになりました


私は中途採用のパートで一年契約
定年も嘱託も関係ないです


常勤の職員は
60歳が定年
あとは嘱託で65歳まで働けます


今夜の
私は
考えを語る述べる
熱弁する

ベテランねえーさんのこと(54歳)

そろそろ
少し引いて
全体を見て
次の世代を育てるとか
どう?
育成する仕事を作り上げるとか
どう?

退職までの
仕事を作るってどう?

そういう仕事を
自分でデザインするって
今がチャンスよ

上は
そんなこと考える暇ないんだから
こちらから提案したら
新しいオリジナルの仕事として
成立すると思うけど

手が足りなくても
医療事務のスタッフを増やさないのは
近いうちに電子カルテになったとき
その時必要な人材が変化してくるから
今のままの医療事務スタッフで続けられるとは限らない

電子カルテになっても太刀打ちできるように
育てておく

診療情報管理士の資格を取る
ドクタークラークの資格を取る
今いるスタッフに資格取得のチャンスを作る

ベテランねえーさん
記憶力落ちてるのに
勉強なんて出来ないと
頭がいっぱいになってしまいました

あと6年この状態で働き続けるつもりですか?
この病院で他にやりたい仕事はありませんか?

でないと
めんどくさいおばちゃんとして
定年を迎えることになるかもよ

彼女は
とにかく小さいことに気がついて
口出しします

口癖は『私は間違ったことは言ってない』
でもね  勘違いは多いんです
勘違いに気付くまで言い張るのです
褒めるときは三歳児をほめるような言い方だし
間違うと 能無しみたいに言うし
なので
部下も距離を置き始めているのです

そういう
やりとりをしたことを
若い上司に話しました


上司:そこまで言ってみて
どうでしたか?と若い上司が言う

私:あまり効果はありませんでした

上司:困りましたね
そうでしょうね  自分が納得するまでしつこく食い下がりますもんね  もうヒステリーです

引き続き  話してあげて下さい


何故
そうなるか

悪い人ではありません
とても可愛いところもあります
正義感が強く
責任感も強く
だからこその
自信もあり
私は
あなたよりデキルという気持ちが強い

上司:とんぼさんの言うことには
耳を傾けるし
言うこと聞いてるから
引き続き 続けて下さい


今日帰り際
ベテランねえーさん ポツリと
『 とんぼさん   私  自分が何をしたいのかできるのか わからないの  とんぼさんに言われてから  これからのことを考えたけどね  わからないの  』

変わるということを
したくないのかもしれないですね

長年医療事務をやってきて
なんでも熟せるからこそかな
経験による
やりくりの巧さもあります

新しいことを吸収するのが苦手だと
自分で思い込んでるのだと思う

そこから
抜け出したら
強くなれるけれど

ユーモアもあるし度胸もあるし
いい人材なんです


おーい

とんぼさーん

ひとのことばかり考えてないで
自分のこと頑張って下さいねー

はい わかりました
もう寝ます


おやすみなさい