エブリイの天井部の内張は不織布のようなものを天井の形に合わせて一体形成して設置されており、その外側は車体の鉄板になってます。

 

その間にはクッションになるようなもの無く、そのため普通の雨量でも天井に当たる雨音はパンパンと喧しく、併せて断熱効果も低く、夏場は車内温度が上がり、それでなくても冷却能力の低いエアコンではなかなか冷えないようです。

 

その対策としてネット上にも複数上がっている方法を実践します。

 

その方法とは市販の防音材と断熱材を貼り付けるというもの。

 

 

まず、レジェトレックスというデッドニングや防音工事に使われる制振シートです。

 

1.0m×0.5mのサイズを3,300円ほどでAmazonで購入。

 

 

 

 

それを10㎝×5㎝にカットで、合計100枚になります。

 

さて、防音&断熱処理をするには天井の内張を外さないといけませんが、エブリイの内張って一枚もので、それを前後左右、真ん中でクリップで留めているんです。

 

 

 

 

ネジやクリップ等を外してていきます。

全部で20ヶ所以上あったと思います。

 

 

私、こうした作業の時、何度もネジを失くしてジタバタするので、外したグリップやバックミラーなどはネジもセットしたまま、バラバラにならないよう養生テープでまとめておきます。

 

 

内張にはリヤへ伸びる配線が黄色いテープで留められています。

 

見た目は養生テープみたいですが、接着力が強くて剥がすのに難儀しました。

 

 

内張を撤去した状態。

 

軽自動車とは言え、ほぼ車体の幅×長さのパーツを扱うのはメッチャ大変!!

 

1人で作業していたので、取り外した内張などを撮影している余裕がありませんでした。

 

 

作業していた日は気温が高かったので、水分補給には奮発してゴジラエナジーを(^_^)v

 

その所為か、口からちょっとだけ火炎が出たような・・・

 

天井全体をパーツクリーナーで脱脂してから、レジェトレックスを貼り付けていきます。

 

 

 

 

ドアを開けていても暑い車内で上を向いた姿勢で一枚、一枚貼りつけて、ローラーでゴシゴシ押さえ付ける作業は首、腰、腕に負担が掛かり、心が折れそうになりましたよ(^^;

 

 

レジェトレックスを貼り終えてから、天井と梁の隙間にシリコンシーラントを注入。

これはどの程度の効果があるのか不明ですが、純正もスポット的に施工されてたし、やらんよりやった方がエエんちゃうかなってことで。

 

 

次に断熱対策として断熱マットを貼っていきます。

 

Amazonで1本3,900円程を2本購入。

これは140cm×100cm 厚さ7㎜のマットで高密度ゴム発泡綿吸音材と片面に複合ガラス繊維アルミ箔が貼り付けらえており、メーカー曰く「防音効果は普通の防音材の三倍」だとか・・・

 

肝心の断熱に関しては

「一番先進てきな断熱材料」製品は断熱材料が最も先進てきなガラス繊維アルミ箔です。優れた裂けにくい性能が持ちます。難燃材料で、防火と防水です、伝統アルミ箔よりずっといい効果です。」

 

おかしな日本語からもわかるように中華製の品物です。

ま、複数のエブリイオーナーのYouTuberが使用していて、大きな問題もないようなので大丈夫でしょ。

 

 

ハサミや普通のカッターでは接着剤が刃に付いてしまい作業し辛いようなので、円形カッターも同時に購入しておきました。

 

手前の長方形のものは附属のアルミテープです。

 

 

梁の間の寸法(50cm、28cm、55cm、フロント側全体)の4ブロックにカットして張っていきます。

横幅は断熱材の140cmそのままでエブリンの天井とドンピシャでした。

 

このマットも接着力が強く、一度貼って剥がそうとするとゴム発泡綿吸音材部分が千切れてしまい、張り直しがききません。

 

 

ダイソーで買った柔らかめのローラーで押し付けて行きます。

 

 

マットと梁の隙間は附属のアルミテープで覆っていきます。

 

 

マットを貼り終えました。

この頃には身体のあちこちが痛く、また怠くてギブアップ寸前。

 

けど、まだ内張を戻す作業が残っています。

 

 

既存の配線類を内張に元通りに張り付けて動かないようにします。

 

 

たまたま帰って来た息子を捕まえて、内張復旧を手伝わせました。

外すのは一人で出来ても、戻すのはさすがに一人では厳しいですよ。

 

いやぁ~、参った参った。もうこんな作業はやりたくないですわ(-_-;)

 

施工前、施工後での違いをお聞きください。

 

 

 

 

かなり違うでしょ。

やった甲斐があったってもんです。

 

まだ雨降りの中を走っていませんが、これだけ防音出来ていれば大丈夫でしょう。

 

===

 

翌日になりますが、フロントシート(エンジンルーム)の断熱処置をやりました。

 

使用する断熱材は天井に貼り付けたのと同じもの。

 

 

エブリイのエンジンはフロントシートの真下に設置されています。

 

N-BOXやスペーシアなど売れ筋の軽自動車は、フロントボンネットにエンジンを搭載していますが、商用車はシート下が定番です。

 

一番の発熱源がお尻の下、しかも10cmほどしか離れていない場所なんですから運転席が暑くなるのは当たり前ですわな。

 

その暑さを少しでも抑えようとエンジンルームの前面(ドライバーや助手席の人のふくらはぎにあたる部分)とシート座面下に耐熱処置を施します。

 

施工途中の写真は撮っていなかったので完了後の写真のみになります。

 

 

助手席側。

 

 

運転席と助手製の間、センターコンソールの真下ぐらいな位置です。

 

 

運転席シート真下。

 

と、三枚の写真を並べても、見たことのない方にはさっぱり分りませんわな(^^;

 

とにかくエンジンルームの前の方の壁に断熱シートを貼り付けたってことです。

 

 

お次はシート下の処理です。

 

黒い部分が3か所の爪を伸ばすとスポッと外れます。

 

 

それを断熱シートの上に置いて型取りしてカットします。

 

 

左:助手席  右:運転席

 

左右でシート底のサイズが違うんですね。

 

折り曲げで留めるフックを出す3か所の穴は前もって開けておきます。

 

 

シートの縁を付属のアルミテープで巻いて行きます。

 

 

断熱シートを貼ったシートカバーをシート本体に戻して完成です。

 

どの程度の断熱効果があるのかは未確認ですが、無いよりはマシでしょう。

 

本格的に対処するなら足元のフロア部分も処置するべきでしょうけど、その辺は気が向いたらまたってことで(^^)