こんにちは。
ハイ・パイン・サンキュー!です。
いつもとなりのかがわさんをお読みくださり、ありがとうございます。
週末ごとに少しずつ気温が下がり、曇りだとまた冷え込みを感じます。
秋が終わり、冬の到来、季節のちょうど変わり目ですね。
さて、今回は尾道の中華そば、尾道ラーメンを食べたお話を書いておこうと思います。
思い立って旅をしてきたというわけではなくて、11月初旬に夏から体調を崩していた伯父が亡くなり、葬儀があるので島へ行きました。
僕は高松から車で、弟は東京から新幹線で来るというので、新尾道で待ち合わせすることに。
小さい頃はお隣の三原駅(こちらも行けばそれなりに書いてみたいことがある)から船で島に渡っていましたが、橋やしまなみ海道が開通してからは、専ら新尾道を利用するようになりました。
ここに来る際は、その前後に必ず伯父の家(祖母の家)に立ち寄っていたから、車を運転しながら「ああ、島を渡って行っても、もういないのか…」と少し寂しい気持ちになります。
でも、久しぶりに新尾道駅で弟を迎える(たぶん十数年ぶり)から、あんまりしんみり落ち込むような気持ちにならなくてよかったです。
福山駅や尾道駅なんかでも乗り降りしたことがあるけれど、やっぱり新尾道駅が良いんですよね。山陽道から国道2号線を降りて、すいっと行ける感じがします。開業当初からあまり道や景色が変わらないので、数年ぶりでも慣れて行ける感じが良いところです。
駅前のモニュメント「大地の鼓動(1989年)」。広島出身の杭谷一東さんという彫刻家の作品で、カッラーラ産大理石でできています。瀬戸田の耕三寺「未来心の丘」とかにも白い彫刻がありますよね。
エスカレーターを上ると、すぐに改札口があります。
こだまが1時間に1本停車するだけで、お隣福山駅はのぞみが停まるので便利なのだろうけれど、駅周辺までがいつも混んでいます。乗り換えがあるので、ちょっと不便だけれど、慣れている新尾道にしてもらいました。
少し早めに着いたので、駅の中を散策します。
尾道にある浄土寺本堂の模型だそうです。
千光寺には何度か行ったことがあるけれど、浄土寺は訪れたことがありません。
浄土寺の本堂と多宝塔は国宝なのですね。一度見てみたいです。
尾道大橋と新尾道大橋の模型。
橋が2本並んでいるのは、面白いですよね。
それぞれ役割が違うので、こういう風になったのだと思いますが、よく考えるとなかなか面白いです。
先ほどの彫刻の揮毫をされたのは、尾道出身の備前焼作家、佐藤苔助さん。
いくつか陶磁器の展示がありました。
さらに市制100周年(1999年)に埋めたタイムカプセルもあります。
2048年に開けるらしいので、あと半分ほどですね。
列車が到着すると、十数名の方が降りてきました。
改札で手を振ると弟も気が付きました。
お昼だから何か食べようということになり、尾道ラーメンを食べることにしました。
(そういえば男二人で、他に気軽に食べれるものって特にないですよね)
車で10分くらいで尾道市街地に来ましたが、コロナ以降数年来ていなかったので、街の中にもいくつか変わっていました。
市役所の隣にあった市営久保駐車場がわかりやすくて気に入って使っていたのですが、解体となり平面駐車場になっていました。
平日なので、久しぶりに行ってみようと思っていた「朱華園」さんも、調べてみると閉店されているようでした。
代わりにできていた尾道市役所の駐車場に車を停めました。
あらためてgooglemapを見ていたら近くに「朱華園」の一文字「朱」というお店があったので、そこに行ってみることにしました。
わあ、新しく店を構えられたのですね。
僕が最後に前のお店の前を通ったのは2017年頃で、その時には長い行列で、諦めた記憶があります。
他の記事を拝見すると、ご店主が亡くなり、こちらのお店を奥様と娘さんがされているのだそうです。
「どれにする?」
「中華そば2杯でいいんじゃない」
というので「すごいな、2杯も食べるのか!お腹空いているのか?」と思ったら、二人分で2杯という意味でした…。
平日のお昼ですが、店内はほぼ満席でした。
しかし、入れ替わりも早いので、すぐに座れました。
昔からいる感じの年配の方に「お店綺麗になりましたね」というと、「中華そば屋じゃないみたいでしょ」とひそひそ声で言っておられました。
しばらくすると「おまちどおさま」と運んできてくれました。
わあ、背油ののった中華そば、美味しそうです。
ややあっさりした印象もありますが、いりこのだし、背油の味わいがある、美味しい中華そばでした。
弟も「うん、美味い。ラーメン食べるの久しぶりだよ」と言っていました。
二人とも2,3分で食べてしまったから、ほんとにあっという間でした。
また尾道に来たら寄ってみたいです。ご馳走様でした。
まあ、このまま車で行ってもよかったのだけれど、せっかくだからちょっとコーヒーでも飲もうよ、と近くを歩いて探します。
若い頃、二人とも20代前後の時には、何度か旅行もしたし、ご飯も食べたけれど、お互い結婚してからは家族や子どもが一緒だったから、兄弟だけで食事というのはもう30年近くなかったと思います。
そして、尾道でお昼ご飯を食べるなんていうことは、今後もそうはないだろうから。
フラフラと歩いて、一番近かったケーキ屋さん「やまねこ」。
「コーヒー飲めますか?」
「どうぞ」
と若い店員さんが案内してくれました。
よく考えたら、中年男が二人連れでケーキ屋さんに入ってくる、というのもあまりないだろうから、驚かせたかもしれません…。
良い天気で、暑いくらいだったので、二人でアイスコーヒーにしました。
チーズケーキのお店だというので、「いる?」と聞いたら「いや、いい」というので、一つだけ注文しました。
(コーヒーだけというのもね、というのと次回来るときの参考に)
お隣の調理場を行ったり来たりしていたから、ここで作っておられるのでしょうね。
美味しかったです。
特に何を話したということでもないのですが、近況や体調のことなど(お互い身体の好不調や患った病のことを情報共有しておくと、気がつけるのだなあと若い頃には思わなかったことを思う)、30分くらい話しました。
こちらも落ち着いてゆっくりできたのでよかったです。
この後、車で式場へ向かいました。
伯父さんとの思い出は、たくさんあるから、なかなか一度に書ききれないけれど、小さい頃からとても可愛がってくれた。
「尾道でラーメン食べてきた」
って言ったら、きっと
「おお、いりこの出汁じゃったろう?昔は屋台でしとってな、うまかった」
と、その味を懐かしそうに言うんだ。
朱華園さん、元々は屋台でされてたそうだから、きっと伯父さんも若い頃に食べたのだろう。
そして、決まって毎年尾道で買う「いりこ」があるからと、袋に詰めて分けてくれるんだ。
そんなことを一人で思い出して運転したら、涙で前がよく見えなくなりそうだったから、一緒に行けてよかったです。
尾道ラーメンとチーズケーキ、また食べに行こう。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。