ある時、K次長に熱心に営業していた取引先の人がいました。

(頻繁に会社に来てたので柏木さんもある程度認識済)

 

その人がですねぇ

K次長より少し若いかな?という位の人で(50は過ぎたおじさん)

何とも少しネジがゆるんだ…というか…

ぼーっとしたカンジというか…

まぁ、そんなカンジの人でして。(^_^;)

あ。人柄はとっても良さげな人でしたよ。

 

 

ちょっと抜け感のある、その取引先の人が

夕方遅くにK次長に(また)会いに来ました。

 

その日はK次長はとても忙しくて

午後からず~っと色んなお客様と会っていて

ほぼ席にいない状態でした。

 

なので、柏木さんはその取引先の人が来た時

メモを渡してK次長の指示を仰ぎました。

 

 

K次長「会うから、ちょっと待っておくように言っといて」

 

柏木さん「はい」

 

 

柏木さんは取引先の人に伝え、待っててもらいました。

 

程なくして、K次長はお客様との話を終え

バタバタと席に戻り、資料を置いたり取り出したりして

取引先の人に会おうと用意していました。

 

その時、K次長の目に止まった物…

 

 

 

 

それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15時のおやつに配られたカステラ1切。

 

 

 

 

 

 

K次長はカステラを手に取り

そのまま歩いて取引先の人が待っている場所へ行こうとしました。

柏木さんは咄嗟に言いました。

 

 

柏木さん「待って下さい、K次長!!カステラは置いて行きましょうよ!」

 

K次長「え~。俺、腹が減ってるから、今、食べたいもん(だから置いて行くのは嫌)」

 

柏木さん「取引先の人の目の前で食べるのですか!?」

 

K次長「ううん。アイツと一緒に食べようと思って」

 

 

 

 

 

 

え~!?

 

 

 

 

 

いやいや、いくらなんでも

K次長が掴んだカステラ1切れを

半分こにして、一緒に食べるなんて事…

ありえませんよねぇ?(^_^;)

 

 

 

柏木さんが止めるのも聞かず

K次長はカステラ1切れ掴んだまま

取引先の人の所へさっさと行ってしまいました。

 

 

 

 

さてさて。

取引先の人との話が終わったK次長。

K次長が席に戻り、柏木さんは聞きました。

 

 

柏木さん「…カステラ、2人で(仲良く?)食べたのですか?」

 

K次長「ううん。“食べる?”って聞いたんだけど、苦笑いされたから、俺が1人で食べたよ」

 

 

そりゃそうでしょうねぇ…(^_^;)

何ともK次長らしいエピソードというか何というか…(笑)

 

 

 

その後、その取引先の人は

ほとんど現れる事が無くなってしまいました。

(柏木さん、もう会社名も忘れちゃったw)

顔はなんとなく覚えてる(気がする)けど

元気にしてるのでしょうかねぇ?

(年齢的に)もう働いてない気がしますが

 

 

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