柏木さんが給湯室でお茶を淹れていると
男性社員Aさん(おじさん)が声をかけました。
男性社員A「柏木さん、□□部に異動になったんだってね」
柏木さん「はい。そうなんです」
男性社員A「大変だねぇ。あんな、割れ鐘を叩くような声の人の下について…」
柏木さん「ははは。(笑)でも、私、案外平気なんですよ」
男性社員A「ホント?無理してるんじゃない?」
いえ。本当に平気だったんです。
生理的に受け付けないという人も大勢いましたが
(TさんとかL子さんもその類)
本当に柏木さんは大丈夫だったのです。
確かにお世辞にも“良い声”とは言えませんでしたが…(;^_^A
柏木さんって、耳が悪いのでしょうかね?
その“割れ鐘を叩くような声の人”というのが
ずっと柏木さんの心配の種だったS課長でした。
S課長は(男性社員Aさん曰く)“割れ鐘を叩くような声”で
自分の言いたいことを捲し上げて言うので
別名“機関銃”とも言われておりました。(笑)
(みんな、好き勝手言い過ぎw)
声や話し方は別にして…
それはそれは仕事に真面目で
恐らく柏木さんが携わった今までの上司の中で一番の働き者でした。
但し、それを柏木さんを含め、部下全員に押し付けるという
かなり強引な面もありましたが…(^_^;)
柏木さんが異動した時には
S課長は改心していて(?)
女性社員には口うるさく言わなくなっておりました。
(こんな事 があったから、反省させられたらしい…)
でも、後日。
柏木さんはそれまでのいきさつを耳にする事になるのでした。
<つづく>