柏木さんのいる会社には、郵便料金計器があります。


郵便料金計器とは…

郵便切手の代わりになる、郵便料金スタンプを郵便物等に

直接プリントすることが出来る器械です。

郵便料金は前納で、郵便局で手続きをします。

(詳しくはこちら へ)




当時、この郵便料金計器を管理している担当者は同期ちゃんでした。



ある日、郵便物を沢山出す事になった柏木さんは

この郵便料金計器を使っていました。


この器械、意外と音が大きくて…

何度もガッチャンガッチャンという音を立てておりましたら

同期ちゃんが飛んでやって来ました。



同期ちゃんは柏木さんに言いました。



同期ちゃん「これ(郵便料金計器)、入金するのに時間がかかるから、あまり使わないで」




どうやら、郵便局での入金処理には社内手続き等も含め

時間がかかるし、面倒な処理のようでした。



しかし、郵便物は出さないといけないし…



仕方なくそれ以後、

柏木さんは郵便料金計器を使わずに

その都度、切手を購入していました。







そんなある日のこと。

夕方17時過ぎに突然大量の郵便物を出す事になったのです。


17時…。

もう、郵便局は閉まっています。

でも、その日中に出しておきたい郵便物。



途方に暮れた柏木さんにM課長が言いました。



M課長「何を悩んでいるの?郵便料金計器を使えばいいじゃない」


柏木さん「郵便料金計器は、入金に時間がかかるから、あまり使わないで欲しいと言われてまして…」


M課長「誰が言ったの?」


柏木さん「・・・」



同期ちゃんとも言えず…



M課長「あれはね、みんなが使う為に置いてるものなんだよ。“入金が面倒だから使わないで”なんか言うとは、それじゃ業務のサボリだよ。そんな事考えなくて、使っていいんだよ。そうだよね?」



M課長はちょうどそこに居合わせた、同期ちゃんの上司にも

確認するように言いました。



同期ちゃんの上司「同期ちゃんはそんな事言ってたの?それはいけないな。ちゃんと注意しておくよ」






そして、その日から

また郵便料金計器を無事使えるようになった柏木さんなのでした。






隣の会社の軒下で  隣の会社の軒下で  ←したい時にしたいだけクリック