スナックにM課長と残った柏木さん。
はじめは他愛もない話をしていたのですが
しばらくして、M課長は何やら業務の話等を
熱く語りはじめました。
ず~っとず~っと。(^_^;)
しかも、そのお話というのが
あまりにも仕事に深入りしすぎた話すぎて
柏木さんもあんまりよくわからないようなお話でして…
いやもう、勘弁してくださいよw的な位…(笑)
どの位深入りでよくわからない話なのかというと…
スナックのお姉さん達が
全員どこかに行ってしまった位。(爆)
そこには、M課長と柏木さんしかいないよ…みたいな。(笑)
お姉さん達が消えちゃったので
ママが慌てて来たり…ね。(^_^;)
そんなカンジで、
柏木さんはM課長とゆっくりお話しする事になったのですが
M課長は最後の最後にこうおっしゃったのです。
M課長「柏木さん、あなたは本当によくがんばってるね。小Pに、あれだけ毎日怒鳴られて、けなされて、喧嘩腰で何か言われて。小Pは、あなたに何か言う時と、U子さんに声をかける時とじゃ、声も言い方も全然違う。U子さんには“U子ちゃん”だし。あれはいけない。絶対何とかしなきゃいけない。柏木さんだって、あんな言われ方して、辛いでしょう?あれはよくない本当によくない」
M課長にこんな事を言われたのは、初めてでした。
M課長「小Pは、あのままじゃいけない。私が絶対言うからね」
知っていたのだ。
M課長は知っていたのだ。
柏木さんが毎日小Pにいじめられていた事を。
そして、ずっと思っててくれたのだ。
“ちゃんと言って、止めなければならない”と。
柏木さんは何も言えず、ただ黙って聞いていました。
その頃、柏木さんは
木枯らしが吹く寒い闇の中でず~っと佇んで
明るくて楽しい事なんて、訪れる事も無く
このままもっと悪い方向へと進んで行くのではないか…等と
とにかく暗い事ばかり考えていました。
実際、楽しい話なんて、何一つなかったワケですし…。
けれども、M課長のこの言葉こそが
ぽっと闇を照らす明かりとなり
未来への道しるべのように希望の光のように見えたのです。
M課長はそれから何度も言いました。
M課長「絶対、言ってあげるから」
その言葉は、今も柏木さんの心にずっと響いて残っています。