高校時代なんて、もうはるか遠い遠い存在、尚且つもう一度やり直せるならやり直したいと強く想う時代。
なぜかわからないけれど、女子高生時代って人生の中で一番の葛藤を抱えた時期だったように思う。まあ、ライフステージやエリクソンの発達モデルにおいてでもそうであるように、アイデンティティーの確立も揺らぎやすい最中、社会の一員になるとか家族をつくるとかいう現実的な未来が押し寄せてきてるなあって感覚に、わくわくや不安とかいう感情がのっかって、もうどうでもよくなって空っぽになってしまっていたように思う。

赤点を取るようになったら名指しで発表されて恥をかき、遅刻しまくっていたら校長室に呼ばれてクリスマスと、クリスマスイブに掃除させられて校長とサンタを憎むはめになり。明確な目標もなく高校で興味のない勉強をさせられていることがどうしても受け入れられなかった。
そんなダメJKの傍ら、恋愛には頗る積極的で、もはやわたしのJK時代は、恋愛に始まり恋愛におわったといっても過言ではない。私の楽しみは放課後から始まっていた、そう、生きてる~って感覚。授業中は死人だから、尚更生き生きできた。よくありそうな恋愛トラブるにも遭遇した。それはもう心傷物で、今は本当にちょっとのことでは動じない穏やかな心の持ち主になってしまった程。
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それに、大好きな美術室。2階にある美術室にむけて、足の悪いノブ先生が、階段をのぎこちない足音をならしながら登ってくる。ああ、右足ひきずってるなあっていう、アレ。わたしは夕日が差し込む時間帯に美術室にいるのが大好きだった。ダビデみたいな彫刻をひたすらデッサンする。光がさしこんでくるときには、彫刻の顔の印影が一段と強くなって、わたしの3Bの鉛筆がいい勢いで滑り出していた。いま、ノブ先生は生きているのかな。本当はノブっていう名前じゃないんだけどね。
って、思い出したらキリがないのだけれど、そんな時代を共にした人達と久しぶりの再会とゆうわけだ。6年前は100人前後、今年は10人前後、集まる数は違うけど、同じ出身高という共通項だけで分かり合える気楽さは、いかなるメンバーでもかわらないんだなあって思った。家族を作った人も、これから会社作るって人も、みんな未来に目をむけていたし、自分をプレゼンするのが上手でとてもかっこよかった。なんだろう、くだらない話ばかりなのだけどね、生きてる~ってやつ。うん、そうね、同窓会の企画はまたやらされるんだろうな。ギリギリで真面目に勉強して大学にいったのも、親の反対をよそに東京に仕事しにきたのも、全部よかったんだなと思えた。今年は秋から留学だ。1人でニヤけながら、小さくスキップ。平凡な毎日を、小さな嬉しい探しをしながら、実りある毎日に。今日はギョーザにしよう
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