こんばんは。
公伯です。
久しぶりにこの名を聞いたのですが、
鈴木健二さん。
私がね。
まだもの心付かない頃ですかね。
実家では「クイズ面白ゼミナール」という
番組を毎週見ていてね。
私も不思議な高齢の眼鏡のおじさんが
テンポよく面白可笑しく番組を
進行しているさまが面白くてね。
毎週楽しみにしていました。
子どもだから当然クイズの全てを
理解することはできなかったけど
博識に写った鈴木さんの姿を見てね。
私は自然と勉強するようになって、
子供の頃は親から勉強しろなんて
言われたこともないくらいに
自発的に自律的に勉強をしていました。
その鈴木さんが3月下旬に
お亡くなりになっていたという
ニュースを聞いて子供の頃の記憶が
少し蘇ってきました。
私の小学校は劇団呼んだり、
交響楽団を呼んだり、
講演会や映画上映会をやったりと
毎年何かしらイベントがあってね。
ある年、この鈴木健二さんが講演に
来たことがありました。
テレビで見ていた人が来るとあって
私は子供ながらに興奮してね。
実際テレビと同じで
あの口調で面白い話をするわけです。
今思うと私はNHKを見ていたから
鈴木さんのことを知っていたわけで、
NHKを見ない児童がいたとしたら
このおじさん誰という時間だったでしょうけど、
私は終始興奮気に講演を聞いてました。
さすがにどういう話だったかは
うろ覚えになってますが、
「勉強はほとんどしていないけど、
遊んでばっかりいたけれど
物を覚えることだけは得意で
それに救われた」というような
話をされていたと思います。
私もその話を聞いて
記憶力を高めるにはどうしたらいいか
真剣に考えていました。
少なからず私の幼少期に
影響を与えたのがこの鈴木健二さんでね。
95歳で老衰ですから大往生で
一番みんなが望む終わり方を
されたように思います。
ちょっとだけ奇門遁甲で見てみました。
この鈴木さんはね。
知恵の星というのを持っていてね。
だから記憶力も高いし、
博識になったと思うのですが、
同時に人気の星もあるのでね。
クイズ面白ゼミナールというのは
これらの星のお陰で
持ち前のよさを発揮できた番組
となったのでしょう。
援助者の星があるので、
鈴木さんがNHKで大きく出世できたのは
当然実力もあったでしょうけど
鈴木さんを支えた上司なり慕う部下なりに
かなり助けられていたと思います。
波乱万丈の星というのもあって、
ああ見えてしんどい時期もあってね。
人というのは光の部分が強調されがちですが、
だいぶお辛い状況というのが
波のように襲ってきていた人生だったと思います。
海外の星があるのでね。
NHKにはいってなければ、
外交官が向いてますし、商社マンとしても
ご活躍できたと思います。
見た目はおっとりしてそうですが、
実は強情でね。
きっと好き嫌いも激しかったと思います。
そうそう講演会の時に
確かご自分の講演料の話をされていて、
100万円とおっしゃってたと思います。
学校は100万円払ってくれたのだから
皆さんのためになる話をするから
ちゃんと話を聞いてくださいね。
というようなことをお話されてたと思います。
まあ確かに今思うとあの頃の
鈴木さんを呼ぶのに
100万円では安いように思えますが、
私も昔会社の企画である芸能人を
呼ぼうという話になって
人づてに依頼をしたら
出演料が最低100万円といわれてね。
まあ私からするとそのタレントに
そこまで払う価値はないなと思って
その人に依頼するのは見送ったのですが、
芸能人というのは
一度テレビで売れてしまうと
テレビ以外のお仕事で
結構稼ぐことができるのでね。
テレビの力はすごいなというのを
体感したことがあります。
さてさて話がずれましたが、
私が自然と勉強をするようになったのも
鈴木さんのお陰なのでね。
低学年の頃は勉強しなくても
ほぼ100点ばかり取っていて、
高学年の時はより勉強熱心になってね。
鈴木さんは私の小学生の頃の
キーパーソンだっただけに
鈴木さんが大往生されたのは
寂しい気持ちもありますが、
でも鈴木さんらしい今世の終わり方で、
死にざままで見本となったような
そういう印象を受けました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
公伯