おはようございます。

 

公伯です。

 

朝晩はひんやりしますが、

 

日中は初夏を思わせる気温となり、

 

暑い日が続いております。

 

数年前大阪に住んでいた時、

 

突然枚岡神社へ行ってみたくなりました。

 

枚岡という地名に何故かひかれたというのもあり、

 

冬の寒い季節でしたが、

 

当時住んでいた大阪市内から電車を乗り継いで

 

向かいました。

 

駅から降りるとすぐ枚岡神社があるので、

 

アクセスは良好です。

 

枚岡神社を参拝し、天気は曇り空でした。

 

私は枚岡神社に奥宮があるのを知っていたので、

(行く前にネットで調べていました)

 

運動がてら奥宮に行ってみようと思いました。

 

天気は曇り空で、ぽつりぽつりと雨が降ってきましたが、

 

本降りになる感じではなかったので、

 

そのまま目指していきました。

 

スマホのナビで奥宮を設定したのですが、

 

そのナビは神社を一度出て

 

公道のようなアスファルトの道を進むようなルートで、

 

随分な山道を登るコースになりました。

 

坂道は穏やかそうに見えて、長く延々と続くので、

 

途中休み休みで歩いていったのですが、

 

一向に奥宮につきません。

 

そればかりか本当に奥宮がこのルートをたどったところに

 

あるのか疑問でならないくらい歩いたのです。

 

途中、小川が流れている場所があり、

 

そこにお不動様がおられました。

 

アスファルトで舗装されている道とはいえ、

 

曇り空で誰も歩いておりません。

 

途中、山賊やら盗賊やら、イノシシやら熊やら

(物騒なことしか想像してませんでした)

 

が出てきたらもう敗北宣言するしかないと思えるくらい、

 

人気がなかったので、

 

お不動様に手を合わせて、

 

どうか無事枚岡神社の奥宮にたどり着き、

 

下山できますようにとお願いをしました。

 

手を合わせたのちに

 

さらに1時間くらいは歩いたと思います。

 

ナビは延々と道なりにのぼるよう指示をしているのですが、

 

途中、分岐点があり、二手に分かれる道になりました。

 

まっすぐの道はナビが進めと指示しているのですが、

 

右に分かれる道は車が通れないよう柵があるのですが、

 

人は歩いて通れます。

 

その時どうしても右に行かなくてはと思えました。

 

ナビ通りだとまっすぐだけど、

 

でも私は右に行きたくなったのです。

 

私はナビを無視して右の道を歩くのですが、

 

その道も舗装されているのですが、

 

きっと何日も、おそらく何カ月も人が通ってないのでしょう、

 

折れた枝木や落ち葉で道路がみえないほどでした。

 

途中カラスの大群がおり、

 

そのそばを通るのはちょっとした恐怖です。

 

要所要所にイノシシ注意の看板もあり、

 

恐怖でいっぱいだったのですが、

 

一匹の小鳥が私に寄ってきて、数メートル飛んでは道にとどまり、

 

数メートル飛んでは道にとどまりと

 

まるで私を先導してくれてるかのように進んでくれます。

 

30分程歩くと東屋のような休憩所があったのですが、

 

私は休んでいる暇ないと思い、

 

そこを無視してさらにてくてく歩いていきました。

 

最初は登り道だったのですが、

 

東屋を過ぎてからは下り道になっており、

 

50メートルほど下ったでしょうか。

 

突然二人で会話する声がしてきて、

 

振り向くと男性二人が歩いてきて

 

しかも写真を撮りながら来たので、

 

さっきまで人気がなかったので、

 

正直盗賊じゃないかと怖くなり、

 

背後を取られては危険と

 

私も写真を撮るふりをしてその二人を先に

 

行かせようと思いついたのでした。

 

その二人が私を追い越し、

 

盗賊でもなんでもないと思い、

 

距離を取りながら後ろに続いて行こうと思った時、

 

「そっちじゃない、こっち」という声のようなものが聞こえたのです。

 

東屋の方です。

 

一瞬えって思ったのですが、

 

だって東屋に行くにはまたこの坂道を上る必要があるのです。

 

既にここに来るまでに結構な体力を消耗しているので、

 

意味も分からず東屋に行くのは無駄だという思いがったのですが、

 

どうしてもこっちだという声のようなものがするので、

 

私は意を決して東屋に向かったのです。

 

東屋にたどり着き、あの声のようなものは何だったんだろうと

 

あたりをきょろきょろすると、

 

東屋の反対側に細い道があり、

 

そこに「奥宮」と書いた小さな⇒のついた看板があったのです。

 

私は「えええええ」と声を出してしまいました。

 

てっきりアスファルトの道を下ったところにあるんだろうと

 

勝手に思っていたら東屋のわき道を降りたところに

 

奥宮に通じる道があるようだと気づき、

 

もう恐怖を通り越して、ありがたいの一言につきると

 

いう感じでした。

 

その道を降りていくと、

 

確かに枚岡神社奥宮にたどり着くことができました。

 

私を呼び止め東屋へ行くよう仕向けたあの見えない存在の

 

声の主はおそらく途中で手を合わせた

 

お不動様なんだと思います。

 

奥宮で手を合わせ、さて帰ろうと思ったら、

 

枚岡神社こっちみたいな看板があり、

 

それに従って降りると、

 

なんと私が行きに通った道にかかった時間の

 

数分の一で下まで戻ってこれたのです。

 

へー、こっちが奥宮へ行く正規のルートだったんだと

 

関心しきりだったのですが、

 

二時間ちかく歩いてやっとたどり着いた

 

行きの苦労はいったいなんだったんだろうと

 

苦々しくも思えたのですが、

 

でもあのお不動様に救われて、

 

無事戻ってこれたことに感謝です。

 

本当にあの不思議体験は今思い出しても

 

身震いがするほどピンチを救ってくれた出来事でした。

 

お不動様はとてもやさしい仏様だと思います。

 

 

公伯

 

DREAMS COME TRUE - 決戦は金曜日(from DWL2007 Live Ver.)