こんばんは(・∀・)vとんです。

 

5~6夜連続物語なる可能性ありです。

1夜目は【夏休み8日目】

2夜目は【夏休み9日目】

3夜目は【夏休み10日目】

を読んでください。

 

萌え度★★☆☆☆

髪が伸びて白黒の向日葵が描かれたワンピースを着た薫は高校生の頃の面影はなくて、どこか知らない大人の女の人って感じがしたから、玄関のドアを開けて、つい言葉に詰まった。

「わぁ~!久しぶりだね!!大きくなったねー」

無遠慮に俺の頭をわしゃわしゃと撫で回す、そのクシャっとした笑顔を見て少しだけ安心した。

 

あ、俺の知ってる人だ

 

そう思えたから。

 

「お母さんいる?」

俺に目線を合わせようと屈んだからワンピースの胸元からキャミソールが見えてドキッとした。

「今、誰もいなくて」

「わぁ!声変わりもしたのかぁ・・・」

「まぁ・・・」

ドキマギして、まともに薫の顔を見れない。

「ご挨拶したかったんだけどなー、これ東京のお土産」

そう言ってひんやりした手土産を渡された。

「冷蔵庫で冷やしといてね。お邪魔しました」

ニコッと笑って、そのまま立ち去ろうとするから

「あのっ!」

咄嗟に引き止めてしまった。

 

「ん?」

振り返る薫になんて言っていいのか分からない。

「もう、少ししたら母さん帰ってくると思うので、待ちますか?」

「いいよ、ありがとう。また、帰ってきた時にご挨拶するね」

 

薫の手土産を冷蔵庫に入れて、俺はソファにドカっと寝転んだ。

高校の頃はショートカットで化粧っ気もなくてボーイッシュだったのに、今の薫は別人みたいだった。髪が伸びて、ワンピースからスラット伸びた足が綺麗で、薄いメイクも大人びてるように感じた。

 

・・・彼女もメイクしてるけど、なんか違うんだよな。

大人の女性ってメイクすると変わるんだな。

 

「・・・んだよ」

目の上に腕を乗せて顔を隠す。

誰もいない家で、さっきの薫を思い出してドキドキして顔が赤い、なんて事実が恥ずかしくて。

 

ドキドキ、なんて可愛らしい言葉じゃない。

きっとあの時、俺は薫に欲情してた。

 

俺14歳。

薫20歳。

 

その夏はそれっきり会うことはなくて、また再会まで日は流れる。