牡牛座の人105(C−side) | ともりの気分

ともりの気分

東方神起大好きなともりです(^^)
チャミを溺愛し、ユノに癒される毎日。
二人を永遠に応援し、愛します。
小説に挑戦しています。
お見苦しい内容もありますが、
共感してくれると嬉しいです(^_^)v

「わぁーすげぇー!」

ユノは星を掴むかのように、
空に手を伸ばした。

「温泉やお料理も良かったけど、ここを選んだ理由は、この星をユノに見せたかったんだ。」

研修の時に、こっそりキュヒョンと侵入した屋上。
そこで見た星に、感動したんだ。

「いつか恋人ができたら、
ここに連れてきて見せてあげたい…」

キュヒョンは覚えているかわからないけれど、そんな話をしたんだ。

「今日がいい天気で良かった…」
そう言うと、
「こんなに近くて、たくさんの星…見たことないよ」
「でしょう?」
「…」
ユノはずっと夜空を見上げている。

僕はユノの手を引いて、
コンクリートの段差に座らせた。

「ヤバい…マジでヤバい…」
「ふふふ…」
ユノがあまりにも感動しているから、可笑しくて笑った。

「凄いなあ…チャンミン」
「キレイだね」
「ああ、とっても…」
ユノはそう言って黙った。

しばらくずっと黙ったまま、
夜空を見上げていた。

「なあ、チャンミン」
「んー?」

「毎年、ここに来ることができる?」

「うん、早めに予約をすれば希望する日に来れると思うよ」

「毎年、チャンミンとこの星を見たいなあ…」

「えっ?!」

「チャンミンと。

毎年一緒に。」

「ユノ…」

ユノの温かい手が、僕の手に重なり、

包まれる。

「約束して。毎年一緒にこの星を見るって」

「うん…」

「毎年この日に予約を取ろう」

「うん…」

「約束だぞ。忘れないで」

「ユ、ユノこそっ…一緒に来る事を、忘れないで」


胸がいっぱいで、鼻先がツンとする。


「忘れない…約束だ」

ユノがその鼻先を摘むと、

涙が溢れて出てきた。

そっと触れた唇が、

少し震えていた気がした。