「チャンミン…?」
涙が溢れそうな大きな瞳が、
激しく揺れて、大きな一粒が溢れた。
「僕はっ…」
「ん?」
「僕はっ…重いっ…ですか?」
「重い…?何?体重!?」
予想してない言葉に、俺は意味がわからない。
「違っ…!! 僕がしていることはっ…重いですかっ? 僕のっ…気持ちはっ…重いですか?」
「は!?重い? チャンミン…意味がよくわからないんだけど…」
「僕はっ…ユノが心配で…つい口煩く言ったりっ…してあげたりっ…してしまったけどっ…そういうのってっ…重いですかっ?」
「チャンミン…」
まさかそんな風に思っていたなんて、
全く予想外で、びっくりして言葉がでない。
「僕がっ…ユノにすることはっ…重すぎますかっ…? はっきり言ってくれればっ…」
「チャンミン…何言ってるの!?」
「僕はっ…少しでもユノの為になりたいけどっ、それがユノにとって、ウザくてっ…嫌なことだとしたらっ…僕は…」
次々に溢れる涙と、チャンミンの言葉が
堪らなく愛おしい…。
「バカだな…チャンミン…」
涙を拭いながら、ぎゅっと抱き締めた。
「そんなわけないだろ…。
チャンミンに甘えちゃってるけど、
本当有りがたいと思ってるよ…。
重い?もっともっと重くなってよ…。
チャンミンが俺の為にしてくれてるの、わかってるよ…。
ごめん…何て伝えればいいんだろ…上手く言えない…」
「でも…さっき…僕のこと…ウザいって思っていたでしょ…僕が口煩く言ったから…」
「思ってないって!」
「じゃあ…どうして…僕を見てくれなかったの…。怒ってたよね…」
「違う!それは違う!チャンミンのせいじゃないっ!! 怒ってなんかいないっ!!」
ちょっと声が大きくなってしまい、
チャンミンがピクリとする。
「違う…本当に違うよ、チャンミン…。
悪かった…あんな態度取って…。」
不安そうな瞳が、まだ震えてる。
「とにかくチャンミンのせいじゃないから…」
どう言えば、チャンミンの不安を取り除けるんだろう…。
俺の気持ちを正直に言ったら…
チャンミンはどう受けとるだろうか…。
二人がこんな気持ちのままで、ロケになんて行けない。
「チャンミン…こっち…来て…」
俺はチャンミンを立ち上がらせ、
手を引いて寝室に向かった。