衣装の色 | 蛾衣の京劇衣箱

衣装の色

劇照あか 気が付けば5月も半ばを過ぎてしまいさっぱり更新してませんでした。(恥)

最近は京劇鑑賞にも行けず北京も遠く家でモンモンとしているので書くことも少なくてねえ。


京劇の衣装には色々と取り決めがあるらしく素人の私には戸惑うことばかりでした。

元々、京劇に関して素人なんで知識も無いくせに1枚の画像を見た感覚で衣装を作ってましたからそれに関わったチャンさんは大変だったろうなあと思います。


虞姫の衣装の次に白素貞の衣装を作ることにした。映画「さらばわが愛」のたった1枚の写真。映画の中でも無かったシーンだったけどそれを着たレスリーがとても綺麗だったので決めた。(ここが勘違い)

私「こんどこの衣装を作りたいんですけどこれはどんな芝居なんすか?」チ「これは白蛇伝と言う芝居で断橋と言う場面の衣装ですね」まずはこんな風に話が始まるんですわ。

私「本には女打腰包ー表示染病ってあるんすけど?」チ「病気の時に着る服で白蛇は妊婦なんでお腹を冷やさない目的ですね」(次の衣装は妊婦服かよ?)


うーん、綺麗だと思ってたのは背景がまったく判らなかったからなんだねえ。知らないと言う事は無敵ですな。(苦笑)日本と中国では色に対する感覚が違うのだね。日本では花嫁は白が相場だが中国では赤なんだね。葬式も日本は黒、中国映画では白だしね。


まあ、実際に舞台で使うもんじゃないから自分の好きにしても良い(配色、刺繍)なんですけどあんまり好き勝手に作るとバランスが崩れるから気をつけたいですけどね。この辺が難しいのだね。どうやってオリジナリティを出し雰囲気を壊さないかが問題だね。センスの良し悪しってことかな?