綺麗と言う言葉 | 蛾衣の京劇衣箱

綺麗と言う言葉

京劇を趣味にしてから綺麗と言う言葉が好きになった。
普段の生活ではまず使う事の無い言葉ですが衣装を手にして綺麗と思い刺繍を眺めて綺麗だと思う。
劇照をやって写真を見せるとお世辞でも綺麗と言われる。これは実物に比べてだと自戒するのですが言われて悪い気はしない。逆にこの言葉を言われたいが為に劇照に励むのかも知れない。

一般的に男性に対してこの言葉は使われることは無いですよねえ。
ましてやオッサンですからありえな~い形容詞ですなあ。(笑)
それが劇照すると結構綺麗と言われるんです。(赤面)
北京では「ピャオリャン」が心地よく響きますし好きな単語ですね。

京劇には沢山の綺麗があり衣装、刺繍、メイク、簪、台詞、動きなどどれも素敵なものですが私に欠けている美を補う為にこれからも綺麗な衣装や簪それと腕の良い劇照店を探して北京を彷徨うのでしょうね。
「ピャオリャン」と言われたい!それだけの為に。

今日の衣装は鉄鏡公主の旗装です。自分的には大好きな衣装なんですが馬面なのとこの扮装をすると身長が2mを超えるので似合わないなあ、、、と泣けてくるんです。劇照をやる以前はあと5センチ背が欲しいと思ってましたけど今は10センチ低くなりたいと我侭な事を願ったりしてます(笑)体重なら落とせるが身長はどうにも成らんねえ。