続きです。
あたしが柊馬に初めて会ったのは産まれた次の日。
保育器の中でパンパンに浮腫んでる柊馬。
主治医から「お兄ちゃんの方ですがお腹の中で影響を受けすぎていたみたいで非常に危険な状態です・・・動脈管が閉じてくれないと処置のしようがありません」と説明されました
その日の看護婦さんとのやり取りのノートには・・・
『人工呼吸器の力を借りていますがとても頑張っています。点滴が何本も入っていて驚いたと思いますが栄養や大切なお薬が入っていますので応援と見守りをお願いしますね』と書かれていました。
ホントは泣きたいのにあたしはNICUで笑顔で対応。かなり冷静な自分が怖くなりました。
生後2日目。
面会に行くと主治医から「お話が・・・」と言われ別室へ。
そして柊馬が新たに多臓器不全で出血が止まらず腎不全のため尿が出ていないと説明。
リスクはあるが放っておくと救命は難しいということで急きょ腹膜透析をすることになりました。
腹膜透析はお腹に管を直接入れて透析液を出し入れすること。
見た目はさらに管が増えて痛々しくなっちゃった
生後3日目。
産科の看護婦さんに「NICUで先生が呼んでます。パパさん来たら面会に行ってくださいね。」と言われ
日曜日であやっぺも面会に来ていたのにあやっぺに留守番してもらってあたしたちはNICUへ・・・
あたしの病室は病棟で一番高い部屋の特別個室テレビも見放題、冷蔵庫も使い放題
あやっぺにとっては快適な空間でのお留守番にあたしのベットを占領して淋しがることなく待っていてくれました。(あたしが希望したわけじゃなく個室しか空いてなかった)あのときはホントにこの部屋でよかった
って単純に思いました
主治医からまたまた別室での病状説明。
柊馬の脳で出血が確認され、今後は自然に出血が止まるかどうかにかかっていると。
今の段階では将来への影響は少ないって。
どんどん悪くなる柊馬の病状。
でもあたしはなぜかいつも冷静で「柊馬は元気になるんだ」って確信していた。
そんな中、生後四日目にやっと母乳を飲ませてもらえることに
1mlを8回から始まってクリスマスイブには8mlを8回にこのまま順調に進むと思っていた。
生後12日目.。
母乳の量が6mlに減った。胸の奥から不安がこみ上げてきた。
生後13日目。
面会に行こうと準備を始めようとしたとき携帯が鳴った。
主治医からの緊急呼び出し・・・「旦那さんと一緒に病院に来てください」と。
すぐに電話をして旦那に早退してもらって病院に向かった
つづく・・・。