群馬の温泉
普段の執筆活動に疲れ、思うように筆が進まない日々が続いた。
何か気分転換しなければ。環境を少しだけでも変えたほうがいいのか。
などと考えているうちに、そうだちょっと温泉にでも行ってみるか、と思ったのだ。
近場ではなく少し足を伸ばして遠くに行ってみたい。
城崎温泉に行ってみたいが、少し、いやかなり遠い。
車や新幹線で行くよりも、ローカル線で行ってみたい。でもそれほど移動に時間はかけられない。
となると、近場になるのか。などと考えているうちに、ふと「群馬の温泉」と言うフレーズが頭に浮かんだ。
群馬県にも温泉がたくさんある。東京からだと車や新幹線を使わずとも3時間程度ローカル線に揺られて行くことができそうである。
よし、と思い立ち、その日の夜に荷物をまとめ家を出た。
まず向かう先は高崎。高崎にいる友人宅に一晩泊めてもらい、翌朝温泉に向かうのである。
東京から高崎までは普通電車で約2時間。友人宅に到着し、ゆっくりさせてもらった。
彼の家を訪れるのは初めて。久し振りに会った仲のいい友人ではあるが、翌朝早く出発するので特に夜を徹して話をすることもなく床に着かせてもらった。
翌朝。寒いが天気は快晴。
私はボストンバックを持ち、友人に感謝の意を伝えて出発した。
駅までは徒歩。寒空、そして冷たいからっ風に吹かれながら、少し長めに歩いたが高崎駅に到着。ここから下り列車に乗り目的地の温泉に向かう。
列車の車内はそれほど混んでおらず、私は車窓を流れる青い空や遠くにそびえる雪を纏った山並みを眺めていた。
ちょっと写真を撮っておこうかなと、胸ポケットからiPhoneを取り出した時にふと気付いた。
モバイルバッテリーを持ってきていない。それに充電器やケーブルも持ってきてない。
すっかり準備をするのを忘れていた。これは現地に着いたら調達せねば。
少し落ち込んだ私が乗った列車は目的地の駅に到着した。
幸運なことに駅前にはスーパーがあった。
雪を踏みしめながら私はスーパーの店内に入って行った。
—
先週、こんな夢を見ました。
普段夢を見ることがない(見てるかもしれないけど全く覚えていない)ので、ここまでしっかり覚えていた夢はほぼ初めてなので思わず書き留めてしまいました。
続きが見たいです。
