こんにちは。
今月上旬、母の体調を見るために2週間行っていた丹波から自宅に戻った翌日。
私の幼なじみのS君から呑みのお誘いがありました。
S君は複数の雑誌に度々記事を書いたり、食べ物に関する単行本も書いたりしているフリーのライターなのですが、幼なじみということで私の母親もよく知っているということもあり、その心配も兼ねてのお誘いでした。(一番の目的は飲みたかったんだと思いますが)
丹波滞在中も何度かLINEで連絡をくれたりしていたので、その気持ちも汲み、疲れ気味の師走ではありましたがお誘いに乗ることにしました。
場所は、その日彼が日中活動していた目黒。港区に勤務して千葉県在住の私としては反対の方向ですが、それだけに目黒でゆっくりと飲むということもないので、目黒でOKしました。
S君とは随分疎遠になっていましたが、今年は会うのが3回目。コロナ自粛が緩んでからなので、結構なハイペースです。
一緒に呑むときのパターンは、大概店で待ち合わせをするため、S君の方から場所の候補がたくさん来て私が選ぶ→でも結局S君が決める→私が妥協する、という感じなんですが、今回来たリストの中には居酒屋の他にとんかつ屋が何軒かリストされていました。
おっ。そういえばとんかつ屋で呑んだことって今まで無いな。
と思い、とんかつ屋にしようと返事。
ただ、いきなりメインディッシュというのもアレなので、結局は目黒駅そばの大衆居酒屋「蔵」さんで待ち合わせをすることにしました。
私は18:30過ぎに会社を出て目黒へ。
19時頃に目黒駅に到着し、「蔵」に到着。
店内はかなり混んでいましたが、S君は入口すぐそばのカウンターに陣取っていて、引き戸を開けたら目の前にいてビックリ。
店内のメニューはとにかく安い。串焼きは1本100〜150円、料理は300円台が中心と、超良心的。大衆酒場という言葉が似合うにぎやかなお店でした。
ただ、入口の引き戸が手動ドアなのに、それを知ってか知らでか開けたまま閉めずに出入りする客の多いこと、多いこと。入口すぐそばのカウンターに座っていた私は、最初は「寒いなー」と言いながら引き戸を閉めに行ったりしてましたが、しまいには「いい年なんだから、戸くらい閉めてけや!」と文句を言いながら閉めに行ったりしておりました。
ロクに建物の入口の扉を閉めることすらできないアホな大人(中年のオッサン)が多いようです。情けない。
扉の開け閉めができるようになってから飲みに来い!と思いました。
…と、気持ちが若干ざわつきながらも、私はS君が頼んでいたビールをコップ1杯、料理を3-4品、そして390円のザクロサワーを呑んで、さっきの扉も閉められないオッサンどものことも話のネタにしつつ、店員がやたら勧めるラム肉の野菜炒めをうまいうまいと言いながら、
S君と1時間くらい他愛のない話をしてからお会計。私が到着する前にS君が呑んでいた分も含めて合計3000円也。安い!
そして我々はメインイベントのとんかつ屋へ移動。
「蔵」から徒歩数分。権之助坂を下って行った方向にある「大宝」さんへ。
今年6月から11月までリニューアル工事をされていたようで、そのためかRettyでは「閉店」となっていますが、現在は営業再開されています。
ということもあり、店内は狭いながらもかなり洗練された感じになっておりました。事前情報では「並ぶお店」ということだったのですが、ラストオーダー直前というタイミングだったためか、ぎりぎり2名用テーブル席が空いたところだったので、運良く並ばずに入店できました。
とりあえず、三色盛り合わせ(ヒレ、海老、貝柱)を単品で1つ、飲み物はエビスと八海山の冷しかなかったので、迷わず八海山を1本オーダー。
私は普段ほとんど飲まないですし、日本酒も全く詳しくないのですが、この「八海山 特別本醸造」は実に美味しくいただきました。後日会社の人に話したら「これ美味しいですよね!」と言ってました。まあ味の趣味嗜好は人それぞれだと思いますが。
「蔵」に引き続き他愛ない話、2人の共通する古今東西の音楽談義を楽しみながら、三色盛り合わせを待ちます。
そして、料理が到着。
ドーン!
なかなかのボリューム感。美味しそう!
三色盛り合わせを2人で食べるとなると、どっちが何を食べるかが話題になりますが、ヒレは2枚あったので1枚ずつ、そして海老は私、貝柱はS君が食べることに決定。
食べごたえのある海老(しっぽは食べる派)、ヒレも笑ってしまうほど柔らかかったです。日本酒も進み追加オーダー。
こうなるとロースも期待です。
ということでロースカツ1人前を追加オーダー。上ロースには行かず、あえて普通のロースを頼みます。上ロースはうまくて当たり前なので、普通のロースでオッケー。
今回はご飯・味噌汁付きの定食を頼みました。血糖値コントロールのためご飯控えめの私は、ひと口だけいただき、後はS君に食べてもらおうということで、定食は一人前のみ。
そして更に日本酒を追加オーダーしてしゃべっている間にロースカツ到着。
ドーン!
いやいや、トンカツはいいですなあ。
こちらも非常に柔らかくて、実においしゅうございました。
しかもリーズナブルなんですよね。
これがあれば上ロースは頼まなくても良さそうです。
上ロースはもっと美味しいのかも知れませんが、庶民は普通のロースでも十分幸せです。
なーんて楽しんでいる間にいつの間にかラストオーダーも過ぎていて、日本酒を更に追加しようとしたら、すでに21時半で閉店のお時間。
気がついたら最後まで残ってペチャペチャおしゃべりする迷惑な客になっておりました。
目黒界隈の方は美味しいとんかつが食べられて羨ましいなあ。
また来ます。
店を出たS君と私。もう1軒で軽く呑んで散会にしようということになり、権之助坂を上って目黒駅方面に歩いていきました。
酔った身体には、この急坂を登るのはやや負荷の高い運動です。
もう1軒、と言ってもこのエリアは私もよくわからず、フラフラとお店を探しながら歩いているうちに、あっという間に目黒駅前の交差点に着いてしまいました。
終電時刻がそろそろ気になる時間帯になってきたし、もう散会でもいいかなとは思ったんですが、そういえば1軒だけ知ってるお店がありました。
ということで、再び「居酒屋 蔵」に。
30分だけ。
いやあ、1時間半ぶりの訪問です。(笑)
座った席は、何と我々が1時間半前にいたところと同じ入口すぐのカウンター席。(爆笑)
とりあえず私は390円の梅干し酎ハイを注文。S君も何かをオーダー(忘れた)。
もう満腹…だったのですが、お店の人がなにか食い物も頼めと言わんばかりに我々から離れようとしないので、仕方なく手羽先と砂肝の串焼きを1本ずつ注文したら下がっていきました。
これで200円+税。
ハイサワーって懐かしいですよね。
博水社のハイサワー。
昔はテレビCMでよく放映されていましたよね、芦川よしみだったかな。
「お客さーん、終点だよー!」ってやつ。
そういえば、博水社って出版社じゃなかったっけ?
いやあれは白水社。
…なんて会話に代表される他愛のない話をしているうちに、気がついたら23時20分。
これはまずいと、慌てて会計を済ませてお店を出ました。
目黒駅でS君と別れ、帰宅の途に就きました。
(実はこのあと電車が止まり大変で、帰宅したのは午前2時前でした)
それにしても、大衆酒場も良かった、とんかつも素晴らしかった。
目黒には人気のとんかつ屋さんが何軒かあるらしいです。
あのエリアに行くことがあったら、他の店も試してみたいと思います。