みなさん、こんにちは。
10月2日にジャニーズ事務所2回目の記者会見が行われました。
前回、9月7日の記者会見については、こちらでも結構書き込んでしまいまして、2回目の記者会見については、ジャニーズ事務所側がちゃんとやってくれれば書くのは止めておこうと思ったんですが、いやいやこれは書かなきゃあかんやろということになり、やっぱり書こうと思います。
2回目の記者会見についても、YouTubeにノーカット動画がありまして、私は当日帰宅後全て見させていただきました。
2時間の記者会見。前回の4時間と比べると半分だから随分楽でした。
...というのは嘘で、ちょうどこの日は会社関係の人と12年ぶりに会って飲んで帰ってきたので、途中で寝落ちしないように頑張って見ましたので、結構精神的に疲れました。内容が内容ですしね。
会見は、欠席した藤島ジュリー景子氏の手紙を井ノ原快彦が代読(これで11分)、ジャニーズ事務所はSMILE-UP.に社名変更を行い被害者への補償(実際には賠償に近いと思うが)する、新たに会社を立ち上げてタレントのマネジメント業務ではなくエージェント業務を行う、新会社には藤島ジュリー景子氏は出資をしない、という発表がされ、その後質疑応答となりました。
その後の質疑応答の内容ですが、1回目の会見と比べると厳しい質問は少ない印象があり、またその割には、井ノ原氏や弁護士の木目田裕氏がやたら口を挟むなあと思ってました。特に、木目田裕氏については、一月万冊の佐藤章氏の質問に対し、かぶせ気味に否定するような態度もありました。
そして一番気持ち悪かったのは、不規則質問がでて会場が混乱した時、井ノ原氏が「皆さん、ルールを守ってください。私には子供もいます。この記者会見は子供も見てますから、子どもたちにルールを守らないところを見せたくない。」と言ったくだりです。一部に称賛もあるようですが、混乱した会場とは言え、基本的なルールを破って子供を食い物にした事務所の記者会見で、子供をエサにして会場を静止する発言、そしてその後の拍手には違和感しかありませんでした。
また、質問の冒頭に30年来のジャニーズファンですと話し始める女性レポーター。そのためかふんわりした質問をしていたり、厳しく確認すべきポイントがあったにもかかわらず、問題が表面化する前の忖度しまくりのジャニーズ事務所に対する質問が多かったです。
そんなことで、前回のしょうもない記者会見の反省を踏まえて、いくつかの新しい発表があったとは言え、会見が終わってからモヤモヤした気持ちが高まってきました。
そして会見の翌日に早くも報道された「NGリスト」の存在。
一般的にNGリストというものの存在はあるのだろうという気はするが、犯罪を犯した会社が、NGリストを携えて会見場に登場し、それを隠すこともできずにTVカメラに映されてしまうという大失態はあまりにお粗末。
企業としてのガバナンスが全くできていないと感じましたね。
今現在、このリストを誰が作ったのか?は本件PRを担当したFTIコンサルティングという説が有力ではありますが、ジャニーズ事務所が作成に絡んでいたかは正直分かりません。また、司会を務めた松本和也氏が、手元にこのリストが置いてあったと公言していることから、このリストを誰が配ったのか?ここは全く明らかになっていません。
NGリストについてもう少し書きますが、これに関連して、今回の記者会見は前回と最初から少し異なっている点がありました。それは、今回の記者会見は「事前登録制」だったことです。おそらくは、誰が企んだかは別としまして、事前登録制にすることでNGリストを作成することができたのではないかと思います。
まだ他の不審点も色々あるのですが、すべて書いていては時間がかかってしまうので、報道等を確認頂ければと思います。
とにかく、今回の記者会見は、ジャニーズ事務所の株を大きく下げただけでなく、PRを担当したFTIコンサルティングも日本での活動が難しくなったのではないかと思いました。そして今までジャニーズ事務所のタレントを起用したCMを放送し、今回の問題を期に取りやめた企業も、この会見で「問題なし」と判断することはないでしょう。
ジャニーズ事務所はまた日を改めて、周りから疑われることのない形で記者会見をやり直しすべきだと思います。