こんにちは。
本日、ジャニーズ問題に関してジャニーズ事務所が設置した「再発防止特別チーム」の報告書が公開され、記者会見も行われましたね。
正直、ジャニーズ事務所が選んだメンバーということもあり、検事総長にまでなった林眞琴氏を始めとした人たちがどこまで真摯な調査を行うのか疑問ではありました。しかし、この記者会見、そして同時に公開された報告書はざっと読んだ感じでは真っ当な内容だったかと思います。
報告書の全文は、上にある朝日新聞社のURLにリンクがありますので、ぜひ読んでみて欲しいです。(途中で気持ち悪くなるかもしれませんが、責任は持ちません)
私は(私だけではないはずですが)、特にテレビ局と新聞社がこの問題に対しほとんど報道をせず、敢えて沈黙をしていることに強い違和感を感じていました。
それだけに、テレビ局・新聞社勤務の全役員・全社員は、本日公開された報告書の52ページにある「4-4 マスコミの沈黙」を何度も読み返し、自分の胸に手を当てて、自分が行ってきたこと、自分の会社が行ってきたことを振り返り、自分たちはどうすべきだったのか、これからどうしていくべきかを考えて欲しいと思います。
この項では、
ジャニー喜多川氏に関する報道をする
→マスコミはジャニーズ事務所からのタレント引き揚げなどの危惧がある
→マスメディアが報道控える
→ジャニーズは批判を受けなくなる
→自浄努力がなくなる
→被害が助長する
という流れが記載されており、ジャニタレの引き揚げを恐れて忖度したマスコミも、結果的に被害の拡大に加担したことになるのではないかと論じています。
ジャニー喜多川氏が行ってきたことは犯罪そのものですが、それを薄々知っていながら、自らの利益のためジャーナリズムをかなぐり捨てて見ぬふりをし沈黙することで、被害者たちの心の傷を深め、それを助長してしまったことに対し深く反省をしてほしいと思っています。
私は従来テレビ局・新聞社が持っていたはずのジャーナリズムが跡形もなく崩れ去り、政治や権力とは一切対峙することなく活動している現状が本当に悲しいです。
もうちょっと真面目に深く取材し、おかしいことはおかしいとはっきり言うことのできるメディアに戻らないと、結果的に視聴率も落ちて「テレビって何?新聞って何?」という時代が到来してしまうと思います。
ところで、この話題がどれくらい大きく報道されるでしょうか?
私の予想では、本報告書に記載されている「藤島ジュリー景子社長の辞任」を勧告することには大きく触れても、マスコミが沈黙していたことに対する記載については話が出ないんだろうなと思っています。
今日は珍しく固めの話題でした。
では!