こんにちは。


以前の投稿で少しだけ触れましたが、先日LuckLZ Earphoneさん (ツイッター: @lucky52143915) のキャンペーンでTRNのTA3が当たりました。

入手して2週間ほど経ちましたので、感想などを書いておこうと思います。


ここ2年ほど中華イヤホンの性能の良さに愛用を続けている私ですが、所有しているのはKZのものばかりで、TRNのイヤホンは初めてなので楽しみでした。


https://a.aliexpress.com/_mOPlHuC


賞品はアリエクで中国から発送。1週間ほどで到着しました。

販売ページには3週間くらいと書いてあったので、めっちゃ早く到着した印象です。


パッケージ到着。パッケージ自体は普通の大きさとは思いますが、KZの場合は非常に小さい箱に入っているので少し大きめに感じます。




本体はこんな感じ。



仕様としてはDDx2、BAx1のハイブリッドというタイプです。

BAは世界的に有名なイヤホンメーカーで採用されているKnowles社製のものを使っています。KnowlesのBAドライバは欧米の有名メーカーでも採用されていて、高級品って印象があります。このTA3の最大のウリだと思います。

またDDの方は、10mmのベリリウムメッキドライバと6mmのチタニウムドライバを採用しているとのこと。10mmが低音部、6mmが中音部、BAが高音部を担当するといった感じでしょうか。期待が持てる仕様となっております。


そしてケーブルは4芯の銀メッキ線と無酸素銅を採用しております。この組み合わせのケーブルを使うのも、実は初めて。


更にこのケーブルはプラグにビックリの仕掛けがあります。



利用環境により3.5mmアンバランス、2.5mmバランス、4.4mmバランスのプラグを交換できるようになっているのです。これは特にバランス接続とアンバランスを使い分けたいときにケーブルごと交換する必要がなく、良いと思いました。


次に、音の話になります。音については以前から書いていますように、聞く人の好みだったり、普段どういうイヤホン・ヘッドホンを使っているかによって感想が変わってくるので、あくまで私の感想ということで書くことにします。

(私はBAの繊細な音を出すイヤホンが好きで、重低音嫌いです)

イヤピースは装着されていたものをそのまま使いました。


箱出しでしばらく聞いてみた所、それぞれのドライバは良い音出してるなあという印象を強く持ちました。普段はBAオンリーのイヤホンを使っている私ですので、DDドライバはあまり慣れていないんですが、低音がちょっと合わないかな?と言った感じ。そこでFinalのEタイプに変更すると、好みの低音になってきました。

BAについても「あーBAの音だ」と思わせます。例えばアコースティックギターのアルペジオなんかを聴くとわかります。


ただ最初の印象は、それぞれのドライバが好き勝手にいい音を出しているという感じに聞こえました。表現が難しいのですが、それぞれはいい音なんだけどまとまりがないと言ったら良いのでしょうか。各ドライバが思い思いに主張している、というか。


そこで取説を見た所、エージングを思いっきり推奨していたので、YouTubeのエージングプログラムを使ったり、オーディオプレーヤーに入っている好みの曲を1日4-5時間鳴らしたり。

ということをしているうちに、このまとまりのなさがだんだん収まってきました。

エージングは都市伝説云々という話も聴きますが、全般的に中華イヤホンはエージングによって音が変わってくるケースが多いように思います。


結果、7000円レベルのイヤホンにしてはなかなかいい音を出すなあというのが正直な感想です。特に中音域が気持ち良い。爽快感があります。両手をあげて夏の海にわーっと走り出したくなるような感じです。

高音域もBAドライバの恩恵により繊細な音となっています。


機能面でも、前述したプラグが変換できるのも非常に便利。

私には当てはまりませんが、例えばスマホでRadikoを聴くときは3.5mmアンバランス、DAPで音楽を聴くときはバランスという使い分けもできます。

音も良いし機能も良い。コスパも高いイヤホンだと思いました。


ただ、普段BA多ドラのイヤホンが好きな私としては、音の密度というか、そういうものは若干少ないのかなという印象でした。普段遣いのKZ ASTと比べるとさっぱりしています。

あと、先程がプラグが変換できると書いておりますが、上の写真でわかる通り4本のピンを差し込むだけとなっていて、例えばその後ネジのごとくキュッと回して固定するようにはなっていません。今のところは大丈夫ですが、抜き差ししているうちにピンのところが緩くなって外れたり、ピンが曲がったりしないかが心配です。

しょっちゅう抜き差しすることは考慮されていないかもしれないので、プラグの交換頻度は控えめにしたほうが良いかもしれません。

 

聞いていて楽しいイヤホンだと思いますので、中華イヤホン未経験の人にも(価格面でも)お薦めしたいと思います。

 

それでは!