こんにちは。
ここ関東地方は、また暑さがぶり返してきそうな、モワッとした天気でした。
さて、今日は「モスキート音」について。
皆様、モスキート音、ご存知ですか?
人間、加齢とともに高音が聞こえなくなって来ることはご存知と思います。
かく言う私も、正直言って聞こえないです。
どんな音がするのか一度聞いてみたいのですが、なにぶん聞こえませんので...。
音的には20Hz前後の高音のことを言います。文字通り「蚊の飛ぶような音」ですね。
かなり不快な音のようで、これを逆手に取り、イギリスの会社が17Hzの音を出し続ける機械を開発。これを公園とかに設置することで、たむろしている若者がその場にいたくなくなり、その場を離れさせる効果があるというわけです。
この機械の良し悪しについてはいろいろと議論もあったようですが。
さて、少し前の話になりますが、会社帰りに一回りほど年下の後輩と最寄りの駅に向かったのですが、とあるコンビニの前を通りかかった際、その後輩が「ウッ」という小さな声を上げて耳を塞いだのです。
「ん?どした?」と聞いたら、「ドアの下辺りでなんか嫌な音がする」と。
「え?どんな音?」と聞くと、「え?聞こえませんか?ピーって音」と言うのです。
私は、おっ!もしかしてモスキート音?と思いました。
後輩に聞くと、やはり高い音がずーっと鳴り続けているとのこと。
私には聞こえません。
私は年寄り呼ばわれされ、いじられました。
その罰(笑)として、後輩には10分くらい付き合えと告げ、コンビニを出入りする人たちを観察することにしました。
すると案の定、若い人はコンビニを出入りする際、ふと上を見上げ少し不快な表情で入っていくのを確認しました。耳を塞ぎながら入店する若者もいました。
そして、見た目40代以上の人になると、これが全く無表情で店を出入りするのです。
私には聞こえないが、きっとここには17Hzくらいの音が鳴り続けているエリアがあるのだと確信しました。
私はこのモスキート音と思しき音を聞きたい、と思ったのですが、自分の身体が音に反応しないのでどうにもなりません。そしてしばらくモスキート音のことを忘れておりました。
数カ月後。私はふと、自分の声が何ヘルツくらいの音なのかを調べたくなり、Sonic ToolsというフリーのアプリをiPhoneにインストールしました。
お、これ面白いなと思いながら使っていたのですが、次の瞬間、これでモスキート音を「見る」ことができるのではないかとひらめいたのです。
数日後。私は帰り際にそのコンビニの前に向かいました。
コンビニからちょっと離れたところで計測。
そして、コンビニの前まで来て再度計測。
出た!これか!
やっぱり若者が顔をしかめていた理由はこれだったんですね。納得しました。
ただ、残念ながら私の耳では聞き取ることができませんでした。
歳は取りたくないものですな。では。