皆さんこんにちは。
先月、King Gnuの「白日」に使用されているということで評判になった、KZ社のAS06という中華イヤホンを半信半疑で購入し、思いの外素晴らしいなあ、中華イヤホン恐るべし!と感じた私。
それでは他のイヤホンはどうかなーと思い、2本目を購入してしまいました。
1本目と同じKZ社の新製品、「ZEX」というイヤホンです。
中華イヤホン沼にハマるとはこのことを言うんですね(苦笑)
このイヤホン、ダイナミックドライバー1基とエレクトレット静電ドライバー1基を搭載した、ハイブリッドイヤホンと呼ばれる種類のものです。
実はハイブリッドを買ったの初めてです。
一般的にハイブリッドイヤホンというのは、ダイナミックとバランスドアーマチュアの両方を搭載しているものを言うのですが、ここでエレクトレット静電ドライバーという新しい言葉が出てきました。
静電方式による製品というのは昔から存在してまして、ダイアフラムを挟み込んだ電極に微弱な電気を流し、ダイアフラムを振動させて音に変換する方式です(めっちゃアバウトですが)。マイクにコンデンサ方式という、微細な音まで拾うことのできる方式のものがありますが、この原理をイヤホンに使用した、というイメージになります。音的には、バランスドアーマチュアと同等の働きをするのですが、歪みが少ないというのが特徴だそうです。
この方式は、一般的なオーディオ用イヤホンで採用している例はあまり聞いたことがなく、新しい方式と言っても差し支えないでしょう。(ただし技術的には結構古い技術であることに注意です)
低音部はダイナミックドライバーが担当ですが、二重磁気回路のダイナミックドライバーを採用しているため、小さなドライバーでも迫力のある音を聴くことが出来ます。磁力が強いためか、イヤホンの左右を重ね合わせると、くっつき合いそうになります。身体に影響ないのかな?セロハンテープで肩にくっつけたら肩こりが治るんじゃないか?と思ったりもしました。(冗談です)
しかし値段が安い!中華イヤホンの特徴は信じられないほどのコストパフォーマンスですが、3000円を切る価格でハイブリッド、しかも静電方式を採用しているわけです。期待が膨らみますね!
箱です。
前回レビューしたKZ AS06と同じ大きさの箱です。コンパクト。
見た目はこんな感じです。
AS06と比べると小さいです。耳の小さい人でもこの大きさならフィットするでしょう。
デザインも精悍でかっこいい。
そしてケーブルは、過去のKZイヤホンと比べてアップグレードし、100芯の銀メッキケーブルという太っ腹ぶり。迫力は抑え気味になるものの、高音がスムーズになると言われるのが銀メッキケーブルです。編み込みをやめたのも大きな変化。被覆の材質も変わり、以前のケーブルより明らかに絡みにくくなっています。
透明なケーブル、綺麗ですごく好きなんだけど、個人的には、過去に緑化してしまい汚くなってしまった経験があるので、それが心配ではあります。
実際に聞いた感想です。
3000円以下のイヤホンにしては、かなり美しい高音を出してくれますね。静電方式はバランスドアーマチュアよりも良いかも知れない!というのが第一印象です。ナチュラルに高音を出してくれます。
低音域については、小さなドライバーの割に迫力あり。迫力のある音を聴くことが出来ます。ど迫力というところまで行きませんが、小気味の良い低音。全般的にはドンシャリサウンドと言っていいでしょう。
迫力があって高音が繊細ですので、世のドンシャリ好きの方は「おっ⁉︎」と思うのではないでしょうか?新鮮です。
これで3000円を切るわけですからビックリです。
残念なところは、私の環境が影響しているのかも知れないですが、DAPを使ってApple Musicで音源を聴くと、低音が歪み気味になってしまうところです。これは恐らくイコライザーで調整すれば解決するのかも知れませんし、スマホで聴けば低減されるかも知れませんが、イコライザー使うのは正直面倒でした。
もう1点は、これはどうしても仕方ないことなのですが、私自身がフラット系の音が好きで低音苦手なため、このイヤホンでは低音がちょっと強すぎて耳に来るなあと感じたことです。但し音源によっては全然問題ないと感じたので、重低音好きの方にはかえって物足りないかも知れません。
高音域の担当は1ドライバーとは言え、なかなか繊細な音を出してくれるので、その点では気に入ったイヤホンでした。3000円以下で買えるということなので、私とは違って低音好きな方、ドンシャリ好きな方は、1回外飲みを我慢すれば手が届く金額なので、一度試してみてはいかがでしょうか。
それでは、また!
PS 実は3本目のKZイヤホンを購入してしまいましたので、また後日ご報告したいと思います。そろそろ沼から出るつもりです…