皆さんこんにちは。

今回はこのアメブロらしからぬ話題、しかも超長文です。

でも数日かけても構わないので読んで欲しいです。

 

私は、自分で言うのもおこがましいのですが「都知事選ウォッチャー」です。

 

もともと興味を持ったのは1983年の都知事選です。この時私は高校生だったのですが、選挙権がなかったとはいえ都民だったこともあり気にはなっていました。

当時は鈴木俊一氏が知事、対立候補は社会党と共産党が推す松岡英夫氏。選挙も保革一騎打ちの様相だったわけですが、ふと選挙公報を見ると12人も立候補していることを知り、面白半分でNHKの政見放送を見たのがきっかけです。

この政見放送に出演された赤尾敏氏、深作清二郎氏、東郷健氏、福田拓泉氏と言った立候補者の、なんとも味のある演説に驚きを感じたのです。(注: 内容に同意したわけではありません)

 

こういった方々の立候補は、ソ連の崩壊や、恐らくは1995年に笹川良一氏が亡くなったこともあるのでしょう、そういう理由も重なり激減してしまいましたが、以降はまた違う流れになってきまして、2007年の選挙では外山恒一氏がNHKで初めて「スクラップ&スクラップ」と言いながら中指をおっ立てたり、2011年にはスマイル党のマック赤坂氏 (現港区議) がスーパーマン姿で政見放送に登場し「スマイル!」で一斉を風靡したりすると言った感じで現在に至る感じです。(無理やりですみません)

 

前回、2016年には21名の立候補者が選挙活動を行う中、私は立候補者もさることながらジャーナリストの畠山理仁氏の選挙取材に注目しまして、その後彼がこの時の取材を基に書かれた「黙殺」という書籍も読み、改めて都知事選の独特な雰囲気が好きになっております。

 

ちなみに前回の選挙で唯一全候補者の選挙ポスターが貼られたといわれている新橋の掲示板も見に行っております。

 

 

さて、都知事選にはいろんなドラマがあり、まず立候補者受付の日(いやその前か)にマスコミによって「主要候補」と呼ばれる人がある程度選抜されてしまいます。ニュースなどで報道しようにも、立候補者全員の動きをすべて伝えることができないからだと思いますが、この時点で「主要候補」以外の候補者はいわゆる「泡沫候補」などと揶揄され、選挙活動の報道がほとんどされなくなってしまいます。ですので、結果的に投票結果はこの「主要候補」の方たちに集中することになってしまう、とも考えられます。

(後述しますが、今回の都知事選に立候補した七海ひろこ氏が、このことに抗議する形で選挙撤退を発表しました)

 

それから候補者のポスター貼りがあります。お金のある政党の後ろ盾で立候補している人たちは、選挙活動をサポートする人も多く、東京都全体のポスター掲示板に自分のポスターを貼ってくれるのですが、一方そういったサポートのない立候補者たちは、友人や数少ない支援者、あるいは自身で都内にポスターを貼りに行きます。

選挙戦はわずか2週間。この間に都内すべての掲示板(14000箇所と言われてます)にポスターを貼ることは事実上不可能。そのことから、上述したように全候補者のポスターが貼られる掲示板は非常に稀です。

 

また、「主要候補」以外の候補のハチャメチャなパフォーマンスという点も注目ではあるのですが、こういった候補者でも真面目に東京をどうしようかと考えていることにも注目しています。確かに、今の東京がちょっと変わった東京になってしまうんじゃないかという主張もあるのですが、ほとんどの候補者は東京を良くしたいという思いで立候補していることは認識すべきことかと思います。

お金のない立候補者の中には、サラ金でお金を借りて、供託金没収覚悟で立候補している人もいるのです。

 

ということで、私は都民ではないのですが、この4年に1回の都知事選が好きで、選挙公報もしっかり目を通して各候補の選挙活動もできるだけ見るようにしています。

 

ただ、残念ながら今回は22名という史上最高の立候補者数なのですが、個人的に新型コロナウイルスの影響で各候補の動きを直に見に行くことを自粛しています。4年後またじっくりと見に行きたいと思っています。

今回、七海ひろこ氏(ななみん)が特定候補のみに集中し、民主主義が機能していないと言うことでこの選挙から撤退するという残念なニュースもありました。このことは、個人的に今の選挙に対するメディアのあり方を考えさせられると思っていまして、どのような選挙戦の報道の仕方であるべきか、メディア人の方はしっかりと心に留めて考えて欲しいと思っています。

 

東京都民で、かつ選挙権のある方は是非、街中での各候補の主張、選挙公報、政見放送を通じて候補者の言葉に耳を傾けて投票に行って欲しいです。決して「何となく選ぶ」のではなく、今の小池都政の評価も行って、誰に投票するか決めて欲しいと思います。

 

本当に東京を変えられます。