私は普段テレビを全くといっていいほど見ないんですけど、たまにネットの放送は見るんです。この正月も少し見ました。
その中で非常に興味深かったのは、AbemaTVで1月3日夜に放送された「インタビュー駅伝」。色々と世間を騒がせたという5名にインタビューをすると言うものです。これだけ聞くと単なるインタビュー番組じゃないかと言われるんですけど、この番組で興味深かったのは、5名にインタビューしたそれぞれのインタビュアーの実力って分かるもんなんだな、と言うことです。
そしてこれは仕事にも通じるな、と。
特に、冒頭で前川喜平氏にインタビューしたプロインタビュアーの吉田豪さんは、さすがでした。
「すごいインタビュアー」って、「この人がここまで言っちゃうの?」みたいなことを、無理やりではなく自然に言わせる技量だと思うんですけど、吉田豪さんはここが実にうまい。
前川喜平氏が意外にもしゃべりな人だったこともあるんでしょうが、豪さんの「相手を喋りやすい環境に置きにいく」技術はすごいと思います。前川さんの楽しそうに喋る姿はとても印象的でした。例の「出会い系バー」のマスターの作るロコモコの話が出た時には吹き出してしまいました。
その一方で、最後に内柴正人氏をインタビューした丸井乙生さんは対照的でした。
とにかく話のテンポが悪くて、内柴氏との会話がスムーズに行かない。会話が続かないから、相手から意外な言葉を全く引き出せない。しまいには、内柴氏の復帰に対する、そもそも誰が言ってるかも分からない「ネットの否定的反応」を読み上げようとする丸井女史。これを拒絶し、口を閉ざしてしまう内柴氏。双方睨み合いが続く…みたいな流れ。双方が黙り込むインタビュー、見ていられませんでした。
この2人を比較して、ビジネスの世界においても参考になるところがあるなと思いました。
営業活動などにおいて、お客様に話を聞いてもらうことが重要なのは当たり前として、お客様に話させることも重要だと思います。「お客様に話させる」と言うことは「お客様の考えを聞き出す」と言うことになるからです。
私はコンサルでも何でもないのであまり突っ込んでは書く気もありませんが、「相手に話させる」と言う点では、吉田豪さんは完全に抜きん出た実力を持ってました。相槌の入れ方も絶妙。
インタビュー後の相手の清々しい表情を見れば、インタビューが成功だったことは一目瞭然。見てるこっちだって清々しい気持ちになりますから。相手から話を聞き出す力ってすごいなと思った次第です。
ということでこの番組、多分1月8日くらいまではAbemaTVのアプリで無料で見ることができると思いますので、是非見て欲しいです。参考になりますよ!
それでは!
こう言う本もあります…(私は随分前に読みました)