アル・ジャロウが亡くなった。76歳。
とても悲しいです。
今までいろんな音楽を浅く広く聴いてきたのですが、彼は私にとって最高のヴォーカリストでした。いや、ヴォーカルと言うよりは、声という楽器を操る最高のプレイヤーだったのではないでしょうか。
アル・ジャロウを初めて聴いたのは、1981年、We're In This Love Togetherという曲が全米チャートを駆け上がっていた頃でした。ポップな曲でしたが、カントリー畑のKeith Stegallの作品ということで、でもとても良い感じのポップソングでした。
まあ歌が上手い。この曲で私は一発でアル・ジャロウのファンに。
アルバム「Breakin' Away」も聴きました。西海岸っぽい音作りの曲が中心とは言え、デイブ・ブルーベックの「トルコ風ブルーロンド」やジャズヴォーカルのスタンダードである「Teach Me Tonight」も収録されていて、後者は最高のバラードでした。
その後にリリースされた「Jarreau」では、Jay GraydonやJeff Porcaroが参加しているとすぐわかる音作りに感動。シングルカットされた「Mornin'」は超名曲。
...と書き始めたらきりがないのでここで止めますが、2000年代以降はVerveレーベルと契約してよりジャズヴォーカルのジャンルで活躍してました。
日本にも何回か来ていて、2014年が最後の来日。この時にはもう彼を見られるのも最後かもと行く気満々だったのですが、仕事の関係で行けずじまいでした。このことが非常に心残りです。
今日は仕事を終えて追悼ヒトカラにでも行こうと思ったのですが、急に出張が入ってしまったので、移動の車中はずっと彼の作品に耳を傾けておりました。
改めて、追悼の意を表したいと思います。