先日の東北遠征の続きですが、仕事が忙しくなり書き忘れそうになってました。
前回の続きです。

能代から東京に鉄道で戻るのに、青森方面経由で帰るのは別段変なことではありません。と言うのは、秋田新幹線で盛岡に出るには時間がかかるからで、東北新幹線の方が早いケースも多々あります。運賃も変わらないんです。東能代で話した地元のおっちゃんもそう言ってました。

ただ、青森経由の場合、普通は青森の1つ手前の新青森で乗り換えるのが普通ですが、私はどうしても青森駅まで行きたかったので、寄り道することにしました。それは、「八甲田丸に会いに行くため」です。

30年以上前、私は時々青森駅に降り立っていました。当時は新幹線はもちろん、青函トンネルもなかった時代で、電車で北海道に行くためには青森から青函連絡船で函館まで行くのが一般的。かくいう私も、高校時代の北海道旅行、そして2度の大学受験では青森経由青函連絡船で北海道に行ったものです。

ご存知の方も多いでしょうが、青函連絡船は1988年に終航となりましたが、八甲田丸は青森側の旧乗船口近くに係留され「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」という博物館として見学できるようになっているのです。

最後に乗ったのが1986年3月ですから、約30年ぶりの再会。強い雨が降っていましたが、気にはなりませんでした。

入場券500円を払って船内に。入口近くは昭和30年代頃の青森を再現した展示がされており、その時代を生きていない私でもノスタルジーを感じさせました。

見学コースを歩いて行くと、見覚えのあるシートが。
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これは八甲田丸の窓側にあったグリーン席です。当時「お金があったらこの席に座りたいなあ」と思っていました。昔そのままです。もちろん、座っちゃいました!

階段を上るとこんな展示が。
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乗船名簿です。確か連絡船に乗り込む手前に記載用カウンターがあったと思います。

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操舵室。映っているのは船長の人形です。

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これは号鐘。鳴らしてみたら「カーン」と懐かしい音がしました。

そして船の底の方に向かいます。連絡船の下にはレールが敷かれていて、鉄道も運搬できるということは昔聞いていたのですが、懐かしい車両がたくさん置かれていて大興奮。

キハ82。
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キハ82の隣にはDD16の姿も。
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スユニ50。郵便車です。
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ヒ600。連絡船の荷物の積み下ろし作業用の控車だそうです(初めて見ました)。
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船底の発電機。
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心の中は30年前に逆戻り。気付けば駆け足で回ったつもり(実際船内を小走りで移動もした)なのに、2時間も船内におりました。帰りにアンケートに答えてミニ缶バッジを頂きました。
かくして再会の時は終わり。また会いに来たいし、函館側にある摩周丸にも会いに行きたいと思いました。

船外の懐かしいロゴ。
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そして、青森駅に引き返す時に撮影した、現在は閉鎖されている青森駅ホームからの連絡橋(右の方)。
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その昔青森駅に降り立った私は、この連絡橋を渡って連絡船に乗り換えていました。

もう、心がジーンと来るひと時を過ごせました。

金曜日だったので、一晩泊まって翌日も見に行こうと思ったのですが、会社の業務の寄り道だったので泣く泣く断念。
なかなか青森には行くことがないので、後ろ髪引かれましたが、駅のレストランで青森のソウルフードと言われている(本当?)「味噌カレー牛乳ラーメン」を頂き、
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(意外とうまかった。)

で、新青森まで行き、東北新幹線に乗り換えて家路につきました。

あー、また行きたいです!

今回は写真が多くてごめんなさい。でもどうしても残しておきたかったのです。

それでは!