手術の翌日はほとんど寝ることもないままやって来た。気がついたら身体が少し左のほうを向いている。そう言えば看護師さんが回って来た時に「身体を傾けたい」と伝えて、スポンジ状のマットの様なものを右半身、背中から臀部にかけて敷いてもらったのだ。これで真上を見ることなく過ごすことができ、鼻水が流れても大丈夫になり、少しは眠ることができたみたいだ。

朝の先生の回診で、口にはめられていた酸素マスクと足のマッサージ機が取れた。これで自分の意思で身体を動かせる様になった。更にベッドのリクライニングが起こされ、周りの風景が見渡せる様になった。これで、それまで絶望的な気分が一気に晴れ、何とかなりそう、と思ったのである。

この時身体についていたものは、点滴1本、背中に痛み止めの注射針と薬の容器、体内からの出血を吸い出すための管と容器、尿を採集するための管と容器。ということで、4本の管が私から出ている。
横になる時とても邪魔で、これを早く何とかしたいものである。

午後からは歩行訓練開始。歩いていないのは昨日の午後2時から今日の午前中なので、約1日間。リハビリするの?と正直思ったが、立ってみてびっくり。足元が少しふらつき、軽い目眩もする。看護師さんによれば、普通のことだそうだ。
いかに、手術というものが身体に負担になるかという事を思い知らされた。
フロア1周約100m。少し休んでもう1周。すぐに慣れてきた。
看護師さんは「若いから回復が早い」と言われたので、「若いなんて10年ぶりくらいに言われた」と言い返しました。

しばらくして、履いていた特殊なストッキングも脱いでいいと言われ、1日は終了。

食事も明日から少しずつ再開らしい。それに、何といってもこうやってiPadをいじることができる様になった。昨日はかけなかったブログも書くことができて、だんだんと生きる望みの出てきた1日でした。

でも傷は痛いです。