私は、電車に乗るのが好きです。
流行りの「鉄ちゃん」「乗り鉄」と言うほどではないんだけど、車よりは電車派です。

と言うことで、私も50歳まで1年を切り、家族に迷惑かけたりすごい出費でなければ少しくらいやりたいことをやりたいなあと思ってきました。あ、今までやりたいことを全くやってなかったという訳じゃないんだけど。

で、先週の日曜日、一筆書きの旅に出掛けました。翌日が出張と言うこともあり、疲れてもいけないので軽めに。ショートバージョンです。
一筆書きの旅、お分かりにならない方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明を。

JR線に乗る場合の運賃は、基本的に乗った距離に対して支払います。しかしながら、例外もありまして、例えば「東京近郊区間」と呼ばれるエリアについては、乗った距離ではなく最短区間での運賃となります。一例をあげると、東京から次の駅の神田にいく場合、山手線外回りでほぼ1時間かけて行こうと、あるいは内回りで1駅だけ乗ろうと、運賃は130円です。(切符購入の場合)
でも、これも例外があって、重複したルートはダメ、というルールもあるのです。つまり、一筆書き、ということです。タモリ倶楽部でも時々紹介されています。

さて、今回の一筆書きの旅。ショートバージョンですが簡単にご紹介します。

14:30 船橋駅。
10分後に出発する電車に乗るため、アイスコーヒーで軽くのどを潤し、念のためトイレへ。

14:40 船橋駅。
成田空港行きの総武線快速(エアポート成田)に乗車。空港に行く人が多いのか、スーツケースを持った人が多い。社内はさほど混んでいないこともあり、クロスシートにスーツケース持ちの人が多く座っているのだが、あの座り方は効率的にもったいないなと思ったり。でも、自分も同じことをしているかもしれない。

15:30 成田駅。
ここで15分間の乗り換え時間。とりあえずトイレへ。トイレはいけるときに行っておいた方が良いのは、その後に影響が出る可能性があるから。基本的に、殆どの近郊型電車はトイレがなかったりするので、ここは押さえなければならない。
喉は乾き気味だったが、水分を過剰に摂取してもいけないので、ここはガマンである。
成田駅の構内は思ったよりもずっと小さく、ローカル線の駅といった風情すら感じた。京成成田駅の方が賑わっていると思う。

15:45 成田駅。
6番線に向かい、成田線我孫子行きに乗車。
実はこの成田線は初乗車。正確には「成田線我孫子支線」である。すべてがロングシートのE231系。
成田を出るとしばらくはかなりのどかな景色が続く。田んぼの向こうには成田スカイアクセス線が見えるが、やがて住宅地の間を抜けていく。
成田の隣駅、「下総松崎」は、「しもうさまんざき」と読む。何かの間違いでは?と思ったけど、後で「しもうさまんざき」と入力すると、きちんと「下総松崎」と変換される。難読駅の一つと言えるだろう。

16:27 我孫子駅。
今回の一筆書きの旅の主目的はもちろん「電車に乗る」ことなのだが、これだけだとやっぱり物足りない。ということで、何かもう1つの目的を作ろうと思っている。
今回の目的は、この我孫子駅にある。
我孫子駅構内には、有名な「弥生軒」という立ち食いそば屋に立ち寄ることである。
この弥生軒、テレビなどでも紹介されている有名店で、名物はこれ。


この、そばの上に乗っかった巨大な物体は、唐揚げである。
唐揚げそば(2個入り)、540円。単位は「個」だが、どう見ても「枚」が正しいと思う。
これがまた食べごたえあり。(当然か)
最近駅ホームに立ち食いそば屋を見る機会はあまりないが、我孫子には2箇所あるらしい。しかもサラリーマンから女子高生まで、また鉄道好きっぽい人もそばをすすっていた。
ちなみにここでは店を出たホームで立ちながら食べる光景をよく見かける。
また、この店は昔、あの山下清が働いていたことでも知られている。

16:49 我孫子駅。
巨大な唐揚げ入りのそばを食した後トイレへ行き(3回目)、16:49発の常磐線快速品川行きに乗車。いやあ、早い早い。気が付けば柏、松戸と来てあっという間に上野に到着。
ここで初乗車の上野~東京ライン。まあ、山手線・京浜東北線と並行して走るので、新たな発見はなかったが、やっぱり乗っている位置が山手線外側寄りだなあと思う。

17:29 東京駅。
東京駅に到着して、つい現実に引き戻された。私の通勤路で通る駅である。
家に着くころにはサザエさんをやってる頃だなあ、と思いながら総武線地下ホームに移動。

17:45 東京駅。
総武線快速に乗車。あー、いつもの風景。日曜日はもっと空いていると思ったけど、意外と混んでいた。
18:03に市川駅到着。総武線各駅停車に乗り換え、18:06発の千葉行きに乗車して18:13西船橋駅に到着。

14:40に船橋駅を出発して3時間33分。3分で行ける距離を大回りした。
時間の無駄遣い?そういう人が多いと思うが、いろんな風景も見、驚愕の立ち食いそばも食べ、運賃は130円。2.6kmの距離を135.8kmかけて楽しんだ、一筆書きの旅第一章でした。