『……おゆさん 終わりましたよ~』
『今 何時ですか?』
『14:30です。予定よりね、早かった』
『電話は娘さんにしたらいいかな?』
『お願いします…』
『腫瘍はね2つともちゃんと取れたからね』
『腰(馬尾)の方より 胸の方が
ちょっと出血多かったけど
元々の金具1部外して、
延長してつけたから。
この外した金具、いる?(笑)』
『いる(笑)』
朦朧としながら 部屋に戻ってきたけど
朦朧な上に モニターやら酸素やら
血栓予防の足のポンプ
血抜きの管2本
尿の管
そして手の周りからも点滴とか
ナースコールとか
痛み止めを自分で押して下さい的な機械とか
それぞれ両手に握らされ
色んなものが出てて
何がなんだかわからない状態…
少しでも動くと 何かにせき止められて
動かせない…
夕方6時
ご飯出てくるも
30℃しかベットを起こせないので
上手く食べれず…
ここから長い夜が始まる