ルイが病院に到着し、一緒に救急救命センターの待合で言葉少なく並んで座っていた。
しばらくして、外来の看護師長が心配して来てくれた。
看護師長は言葉も見つからないと云った様子。
「須藤さん、大丈夫?しっかりするのよ。大丈夫、スタッフみんながついているから。うん、そう、大丈夫よ。
ちゃんと食事してね。あなたが倒れてしまったらどうにもならないんだから。」
励ましの言葉をかけてもらったが、なんだか実感がわかない。
落ち着かないので、内視鏡検査室で勤務する幼馴染のアヤのもとへ行った。
「あれ?ハルカ、仕事は?」
「うん・・。実はね、旦那が倒れて・・。今造影室にいるんだ。」
「は?何?どうしたのよ?」
「お腹の動脈が破裂したらしい。」
「ちょ!それヤバいじゃん!」
「かなりヤバいみたい。親戚とか集めろって言われた。」
「え・・・」
アヤは言葉を失った。
「何かあったらすぐにここにおいでよ。」
「うん。わかった。仕事中にごめん。」
少しだけ話しをして、待合に戻る。
午前11時を過ぎていたので、交代でお昼休みに入るスタッフが入れ替わりで様子を伺いに来た。
みんな心配そうに、涙をこらえながら優しい言葉をかけてくれた。
そんな時、葉山ナースが息を切らしながら駆け寄って来た。
「須藤さん!!今ね、造影室見て来たの!もうね、凄いの!」
「え?何が凄いの?何かあったの?」
「造影室がね、ドクターで溢れてる!そんなの今まで見た事無いよ!放射線技師さんもかなりの数が入ってるし、医者なんて20人はいたよ。みんなね、何が何でも助けてやるから。絶対に助けるからって。だから大丈夫だよ。信じよう!」
嬉しかった。
外科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、あらゆる科のドクター達が集まってくれている。