セ シウム137は半減期が約30年と長いため、1950年代から60年代にかけての地上核実験で放出された放射性物質の影響が今でも残る。一方、セシウム 134は半減期が2年半と短いことから、スタンフォード大学の研究者ダン・メディガン氏は「福島第一原発のものであることは間違いない」と断言する。
組織を採取したのは震災の約1年前に孵化した個体とみられ、研究チームではセシウムが検出されるとは思っていなかったという。
今現在は、震災の前後に孵化したクロマグロがカリフォルニア沿岸に到達する時期に差し掛かっている。スタンフォード大学のメディガン氏は「これらの個体は 大部分が生まれた時からずっと汚染された海の中を泳いできた」と指摘、今年収穫される魚類は注目する必要があると話している。
一方、ニューヨークにあるストーニー・ブルック大学のニコラス・フィッシャー教授は、今年水揚げされるクロマグロから検出されるセシウムが増えるか減るかはまだ分からないとの見方を示した。
震災前には魚類からセシウム134が検出されたことはなく、米国とメキシコの沿岸に生息するキハダマグロからは現在も検出されていない。日本沿岸で獲れる魚類のセシウムのレベルは、日本政府の推計でキログラム当たり61~168ベクレルと推定されている。 メディガン氏は、今年は検査の対象とする魚類の数や種類を増やし、危険な量の放射性物質が検出された場合は直ちに報告すると話している。 2012.05.29 CNN
避難区域に一時帰宅の男性、遺体で発見 自殺か 福島
福島第一原子力発電所の事故で避難区域に指定された福島県浪江町で、避難先から一時帰宅した男性(62)が行方不明となり、経営していた町内の店の倉庫で遺体で発見された。将来を悲観して自殺したとみられる。
男性の名前は公表されていない。警察によると、一時帰宅を認められて27日に浪江町に入ったが、同行した妻から翌日、行方が分からなくなったと通報があった。警官や消防団員らが捜索したところ、首をつって死んでいるのが見つかった。
男性は生前、避難生活のストレスや経済的な不安で眠れないなどと訴えていたという。
男性の友人だったという地元当局の広報担当者はCNNに、「行方不明と聞いて自殺ではないかと恐れていた」「浪江町の住民で自殺した人を4~5人知っている。避難生活中に病死した人は100人以上いる」と話し、政府による対応の遅れを指摘した。 2012.05.29 CNN
津波で流された長さ20メートルの浮桟橋、米オレゴン州に漂着東日本大震災の津波で日本から流された浮桟橋が、米オレゴン州の海岸に漂着した。同州公園管理当局が同州ポートランドの日本総領事館に確認した情報として明らかにした。浮桟橋に付着していた海洋生物も日本の固有種であることを確認したという。
浮桟橋は同州中部ニューポートから約1.6キロ北部の海岸に打ち上げられた。コンクリートと金属製の構造で、長さ約20メートル、高さ約2.1メートル、幅
約5.8メートル。日本語の文字が入った金属製のプレートが付いている。構造が大きいことから当局は住民に対し近付かないよう呼びかけている。浮
桟橋は当初、沖合いを漂っているのが見つかった。この時点で州当局は、日本から海を渡ってきたものかどうかは分からないとしていたが、その後金属プレート
を日本総領事館に見せて確認を取った。プレートの文字は会社の社名と所在地、電話番号だったことが判明。桟橋に付いていたタイヤも日本製だった。
米西部沿岸の各地には津波で流された漂流物が相次いで漂着し、放射性物質の汚染を心配する声も出ている。測定の結果、浮桟橋から放射性物質は検出されなかった。米海洋大気局では、放射性物質が海を渡って北米にたどり着くことはあり得ないと話している。
2012.06.07(CNN)Mystery dock washes up on Oregon beach
http://www.cnn.co.jp/special/eq2011/
