トミココレクションの紹介を続ける。
今回ご紹介するのはこちら。
古風な少年像である。
木の土台の上に人形が固定されている。
土台を含めた高さが5cmにも満たない
小さなものである。
農村の子供がモデルであると思われる。
♯柄の着物と草履を着用し、
木の枝の束のような荷物を持っている。
目が笑っており、
朗らかというかひょうきんな印象を受ける。
荷物をぶん回し、鼻歌を歌いながら大股で歩む家路。
空にはかっこいい鳥が悠然と飛び、
憧れのまなざしでそれを仰ぎ見る…という感じ?
…あれ?人形が回転するようだぞ。
土台に固定されている左脚を軸にして
人形を回転させることが可能なので、
右足も接地させてみた。
これは…二宮金次郎?
手は本を持っているようにも見えるし、
木の枝の束は背負っていたものの紐が切れて
ぶら下がっている状態とも考えられる。
こうしていると勤勉な表情にも見えてくる。
片足が浮いていただけでおふざけ小僧に見えていたのに。
地に足がついているって大事なことなんだな。