AYAのブログが更新された。
おかげで昨晩は眠れなかった。
来月の中旬
今の住まいを引き払って
彼氏と同棲を始めるというのだ。
オレが住む町に
近くに住みたい
って言って
大田区から越してきたのは
二年近く前の2010年9月のこと。
あの部屋に決めた時
オレとAYAは
これからいったいどうなるんだろう
って
不安混じりだったよ。
家具をそろえたり
生活用品を買ったり
新婚さながらの毎日は
もう二年前の事なんだ。
あれから色々あったけど
危機的な事はほんのちょっとあったくらいで
楽しい日々だった。
いろんな所に出掛けた。
AYAが喜ぶように。
AYAの喜んだ顔が見たかった。
AYAとふたりで
普通の恋人同士のように
歳の離れた夫婦のように
いつも手を繋いで歩き
物陰でキスをして
抱きしめて
感じ合った
AYAの目は
まっすぐオレを見て
優しく微笑んでいた。
AYAの部屋の近くに
馴染みのダイニングレストランができて
気の良い人たちとも友達になって
住みやすいあの街も
好きだった。
その街から
AYAが
完全に
居なくなってしまう。
わかっていたけど
こんなにも寂しいなんて
オレは
どうしようもない男だな
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