大手ハウスメーカーは、「建築費は高いけど、メンテナンスフリーなので、トータルコストは安い」と説明しているけれど、それは本当なのか?

 

僕自身も契約したヘーベルハウスでそのような説明を受けましたし、それ以外のハウスメーカーも皆口をそろえて同じことを言っていました。

 

ただし、ネットでは「へーベルハウスのメンテナンス費用は400万円と高額だからやめた方が良い」と言っている方もいました。

 

実はこのメンテ費用については調べたことがなく、今になって調べてみましたので、分かったことを書いておきます。(素人の戯言)

 

 

普通の家のメンテナンス費用

 

まず、普通の家のメンテナンス費用っていくらかかるのか調べてみました。

 

ちょっと古い調査ですが、「築年数35.8年で平均556万円」(アットホーム調べ)というものを見つけました。

また、ネットで見つけたメンテナンス費用(目安)の平均値は30年くらいで609万円(僕調べ)でした。

 

中には1千万円かかるという方もいましたので、かなり幅がありますが、おおむね400~800万円を見込んでおく必要がありそうということが分かりました。

 

ちなみに日本の住宅は平均築30年ほどで解体されてしまっているようです。

 

 

ヘーベルハウスのメンテナンス費用

 

ヘーベルハウスのカタログです。

 

躯体構造・防水は初期保証30年、その後は10年ごとにヘーベルハウスが指定する補修を行えば最長60年保証が延長されます。

 

冒頭で出てくるメンテ費用400万円は、初期保証が切れる30年目のメンテナンス費用の目安金額です。

内容は主に防水補修に関することで、防水シートの重ね貼り、外壁塗装、シーリング交換などです。

 

それ以外にも、もちろん色々お金がかかります。

クロスも劣化してくるし、トイレやお風呂、キッチンの給水・給湯設備も故障するかもしれませんし、床暖房も…ゲロー

 

 

我が家のメンテナンス費用

 

我が家の場合です。

僕ら夫婦が平均寿命まで生きるとしたら、あと40~45年はこの家で暮らすことになります。

 

この場合、へーベルハウスが指定する30年目のメンテ費400万円は確実にかかることになり、それ以外の設備交換やクロスの貼りかえなどの費用も追加でかかります。

 

40年経過したときに保証延長(2回目)のためにヘーベル指定工事を行うか微妙ですが、45年で600万円~1千万円は最低限費用がかかることは覚悟しておく必要はありそうです。

 

それを月々いくらになるか計算すると、1万1000円~1万8500円(月額)

普通の家の場合で計算すると1万3千円ぐらいなるので、あまり変わりません。

 

長く使えば使うほどメンテナンス費用もかさんでくるので、どのタイミングで建替え、もしくはリフォームをするのかも鍵になりそうです。

 

 

他のハウスメーカーの費用

 

ヘーベルハウス以外の大手ハウスメーカーはどうなのか?

 

積水ハウス

30年で241万円というのを見つけました。

ここには外壁塗装、屋根防水は入っていないので、それを含めると約500万円はかかるかと思われます。

 

住友林業

年間158,400円(税込)と見積もっているようです。

単純計算ですが、30年間だと475万2千円になりました。

 

一条工務店

10年で150万円や30年で300万円という記事を見ました。

また、全館床暖房や太陽光発電なと設備が充実している反面、メンテナンスコストが通常の住宅より高くなりそうとの意見もありました。

 

どのメーカーも、一般住宅やヘーベルハウスとも大差ないように思われ・・・。

 

 

最終的な感想

 

いろいろ調べた結果、最終的にはどこで建てても築年数35.8年で平均556万円あたりになってくるのかもしれないなと思いました。

そのため、大手ハウスメーカーが営業トークで言っている「建築費は高いけどメンテフリーだからトータルで回収できる」説を実現するのは結構難しいのではないでしょうか!?

 

もちろん、建売住宅で40年以上住もうすると保証や安全性の問題から建てかえる人は多くなると思います。

そうなって初めて大手ハウスメーカーのコスト的メリットが享受できるのかなと。

 

つまり大手ハウスメーカーで建てたら、40~60年使いましょうという話。

長生きしないと損しちゃいますよ笑い泣き

 

  • ヘーベルハウスのメンテナンス費用400万円は特別高くもない
  • メーカーごとにメンテナンス費用に大きな差があるわけではない
  • 30年以上住むつもりなら、保証のある大手HMが良いかもしれない
  • 手間とお金をかければ、注文・建売に関わらず普通の家は長持ちする

 

結論

手間とお金をかけても惜しくない、愛着を持てる家を建てよう!

結局ところ、それが一番安くなるように思う。

 

では、またパー