皆さん、一度は目にしたことがあるはずのオリコン顧客満足度ハウスメーカー注文住宅ランキング。ハウスメーカーを選ぶ際に参考にした方も多いはずです。そんなわけで僕も興味本位で結構見てましたニヤリ

 

 

この調査の対象は「過去12年以内に新築した注文戸建住宅に在住であり、かつハウスメーカー/工務店(個人経営除く)の選定に関与した人」です。難しい表現してますが、簡単に言えばハウスメーカーで注文住宅を建てた人ですね。大事なのは、過去12年間以内とある程度長い期間を対象にしているということでしょうか。去年だけ良くても、高得点が出るわけじゃないので、中長期的な視点で判断されているというところに安心感があります。

 

 

サンプル数は16,130人。企業数は56社。地域は全国が対象です。総合ランキング上位5位は次のとおりです。

 

1位 スウェーデンハウス 82.4点

2位 ヘーベルハウス 79.2点

3位 積水ハウス 79.0点

4位 住友林業 78.6点

5位 一条工務店 78.3点

 

一流大手ハウスメーカーがそろってますドンッ 若干の順位の変更はありますが、毎年上位にくる常連メーカーばかりです。

 

 

オリコンのホームページでは「再利用意向」と「推奨意向」の内訳が公開されています。ここで気になったのは、回答者数がハウスメーカーによって全然ちがうところ。上位は次のとおりです。

 

1位 積水ハウス 1,248人

2位 セキスイハイム 1,087人

3位 住友林業 842

4位 一条工務店 834人

5位 ミサワホーム 815人

6位 へーベルハウス 792人

 

回答数が多いということは、それだけ家を建てた人が多いという証。これはリアルなハウスメーカー人気ランキングと言っていいかもしれません。

 

ちなみに、総合ランキング1位のスウェーデンハウスは「117人」です。「え、それだけ?びっくり」というぐらい少ない印象です。施主の満足度は高いが建てる人は少ないという不可解な現象。ハマる人は信者のようにハマってしまうけど、多くの人には選ばれない。そんな個性の強いハウスメーカーなんだと思われます。

 

総合ランキング2位のへーベルハウスは回答者数は多いものの、個性の強さはスウェーデンハウスと同じようにあると思いますので、満足度ランキングで高得点を獲得するには、いかにベクトルの向きが同じ施主を掴まえられるかの勝負なのかもしれません。

 

 

ここで思ったのが、満足度と人気度(回答者数)を掛け合わせた数値、いわば世の中を幸せにしましたランキングを出したら、どんな結果が出るのかはてなマーク やってみました。

 

1位 積水ハウス 98,592P

2位 セキスイハイム 83,373P

3位 住友林業 66,181P

4位 一条工務店 65,302P

5位 へーベルハウス 62,726P

6位 ミサワホーム 62,022P

-  タマホーム 35,859P

-  スウェーデンハウス 9,641P

 

ほぼ回答者数の多さ順になってますアセアセ 考えてみたら満足度の差は微々たるものなので、当たり前と言えば当たり前ですが。唯一変わったところがミサワホームが5位から6位へ、へーベルハウスが5位に上がってきました。

 

 

そして、もう一つ気になったのが「再利用意向」調査。要はまたそのハウスメーカーで家を建てたいと思うかどうか。で、特に気になったのが「まったく依頼したくない」と回答した人の率。「もう懲り懲り。絶対イヤ」と全否定されてしまったハウスメーカーランキング。結果は、なかなか衝撃的な差が付いていた。

 

1位 ヤマダホームズ 15.3%

2位 タマホーム 13.1%

3位 桧家住宅 12.5%

4位 レオハウス 11.2%

5位 アイフルホーム 8.6%

-  へーベルハウス 2.8%

-  スウェーデンハウス 0.8%

 

何があったのだろうと思ってしますが、ここまで各社の差が付いていると、ある程度はハウスメーカー選びの参考にしても良いかもしれません。誤差の範囲と聞き流すには、ちょっと差がありすぎるように思います。

 

 

 

このハウスメーカーランキングの全体的な印象は、大手ハウスメーカーの満足度が高く、ローコストメーカーは満足度が低いというということ。高いお金を払えば満足がいく家が建てられるという世知辛い至極まっとうな結果。質の良い建材、質の高い職人、行き届いた工事監理。高額な家は、いろんな面で優れているのだから、満足な家になって当たり前。お金なんて関係ないと言いたいところだけれど、残念ながら調査結果からはそれは読み取れない。地獄の沙汰も金次第ということでしょうかチーン

 

それともう一つ。大手ハウスメーカーで建てた人は、お金の面で諦めたわけでなく、全社選択できる状態でハウスメーカーを選定できたというプロセスが満足度を押し上げていると思います。逆にローコストメーカーを選んだ方は、金銭面で大手メーカーは諦めざるを得なく、仕方なくローコストになった方も少なくないのかと。本当はあのハウスメーカーで建てたかったけど、建てられなかった。そんな思いが残っていたら、満足度は低くなってしまうように思います。

 

 

このランキングをどう役立てるのか!? 自分の場合は最終的にへーベルハウスを選んだわけですが、このランキング結果で2位なら安心だねと、メーカー選びの際の補強材料になった感じでした。

 

そこで天邪鬼な僕は思うわけです。ランキング上位を占めているのは大手ハウスメーカーばかり。広告をたくさん出してくれて、経済にも大きな影響を与える一流メーカー。これって形を変えた大手ハウスメーカーの広告だよねとニヤリ 実際にへーベルハウスの展示場には「オリコン第1位鉄骨部門」なんて大々的に宣伝してますからね。それにオリコンのHPからスウェーデン・ヘーベル・一条のリンク貼られてますし。あれ?なんかきな臭くなってきたぞ。

 

 

おっと話が脱線してきたな。あとですね、一番大事な話をしたいと思います。アメブロやYouTubeでもそうですが、世の中、ハウスメーカーのネガティブな話が出回っているじゃないですか。で、調べてみました。各ハウスメーカーの評価が低い施主は何人いるのか。回答者数と再利用意向調査でまったく依頼したくないと回答した人の率を掛け合わせてみました下矢印

 

 

お、おお滝汗 タマホー・・・。

ここから見えてくることは、大手ハウスメーカーは評価自体は良いものの施主数が多いので、結果として評価の低い人数が多いって言うことでしょうか。どうしてもブランド力のあるメーカーが施工不良なんていうと目立つし、ウケも良いので、みんなの記憶に残りやすい。ヘーベルが!ミサワが!と聞くこともありますが、全体を俯瞰してみると目立つ例だけに引っ張られることなく、冷静に判断することも必要だということに気づかされます。それにしても、スウェーデンハウスと一条工務店は素晴らしい結果だというのは間違いありません。スウェーデンハウスのネガティブブログにお目にかかる日は来るのでしょうか口笛

 

 

こんな情報も何かのお役に立てたら幸いです。今日はこの辺で。よい週末をびっくりマーク