ひとつ出来上がると、ひとつ壊される、
この喜びと失望の繰り返しは、人間形成の
伸びしろが短い俺にとって辛く、厳しい猛暑だ、

さぁどうする、毎年、猪の鼻面で面白いように
崩される下段の土手は、竹の土留めか、やっぱり石積みにしようか、
だとしても、良い石が残り少なくて、やるせない、

竹で造り、壊れ朽ちたら、また、ゆっくり造ればいい、
いや、やるからには、長持ちで頑丈に造りたい、

一寸先は闇なのに、まだまだ後者を選ぶ俺は、
自分でも厄介だ、
やっぱり丁度いい人間になれずに終わるのかなぁ、、

それにしても今年の夏は尋常じゃない、
スコップをガラッと捨て休めば、ドッドッドッと貧弱な両首の頸動脈が鼓膜に響いて
ゾッとした、
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見上げるビワの木の枝に向かい、ツツーと毛虫が上ってく、
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捕まれ、もがく真っ黒なチビ蛙、
水のない天国にと思ったら、竹の切り口に雨水が、
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羽根が堅いから、出来の悪い竹トンボみたいに
飛んできた玉虫、カサコソ動かす足がくすぐったい、
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自分の背丈より大きい毛虫を途中で何度落としても、
巣まで運ぶ、疲れ知らずの何とかハチ。

なんと、撮るのを忘れ、のぞき込んだのは、草陰に、とぐろを巻いたマムシだ、黒と白の、えも言えぬ模様と三角の頭が凄みがあって懐かしい、スコップで叩き殺そうと思った瞬間、スルッと逃げられ苦笑い、

草の向こうの海は、シーガルが初島に向かって
懸命に走ってる、じっと見つめると、
ぴったりスローモーションだ、
ただ、引きずる波の白さが鮮やかで、想像のスピードが
涼しくて気持ちいい、

へぇー、もう赤トンボだ、ふわふわツンツンと二匹、
音も無く、そよ風に乗ってるよ、

後ろの森からステレオで聞こえる蝉の合唱と、時折、キシキシキシと頭上を飛ぶカラスの翼の擦れる音で目を開ける、

何だか眠くなってきたなぁー、
邪魔なサンバの曲が、枝にぶら下がるポケットラジオから流れてきた、
でも、もう手を伸ばせない、、。